大運河と「帝国」 明代における南北中国の構築
発売日:2026年1月
- ページ数
- 457p
- ISBN
- 978-4-8158-1219-5
- 著者情報
- 田口 宏二朗(タグチ コウジロウ)
1971年生。1999年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。追手門学院大学国際教養学部准教授、大阪大学大学院准教授等をへて、現在、大阪大学大学院人文学研究科教授、博士(文学)
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商品説明
それは「中国」に何をもたらしたのか。豊かな江南と北京をつなぐ輸送路として、明代に空前の規模で整備された大運河。そこでは何がどのように運ばれ、地域の社会経済はいかなる影響を受けたのか。徴税・輸送・再分配体制の変遷を、首都とその近郊、さらには帝国レベルの財政・流通との連関でつぶさに解明。「南北統合」の実態と言説を新たな水準で問い直す。
それは「中国」に何をもたらしたのか──。豊かな江南と北京をつなぐ輸送路として、明代に空前の規模で整備された大運河。そこでは何がどのように運ばれ、地域の社会経済はいかなる影響を受けたのか。徴税・輸送・再分配体制の変遷を、首都とその近郊、さらには帝国レベルの財政・流通との連関でつぶさに解明。「南北統合」の実態と言説を新たな水準で問い直す。
目次
凡 例
序 章 明代漕運という問題系
1 巨大兵站事業としての大運河漕運
2 漕運・政書・社会的同一性
3 本書の課題
4 分析課題の脈絡
5 本書の構成
第I部 14〜15世紀のロジスティクスと大運河
第1章 明初期の兵站構築と漕運
はじめに
1 補給体制の構築
2 永楽遷都と兵站
3 兵站の単線化と航程
おわりに
第2章 15世紀における兵站体制の再編
―― 中規模帝国へ
はじめに
1 初期明朝政権の性格
2 鄭和船団と営利活動
3 鄭和船団から漕運衛所へ ―― 武職選簿からみた
4 対外体制の転換と政治的変容
5 ポスト永楽期の政治史的文脈と中規模帝国
おわりに
第II部 大運河漕運と明代の「指令経済」
第3章 明朝財政と「漕糧」
はじめに
1 明朝財政概観
2 明朝財政における漕糧
3 北京現物米財政の基調
おわりに
第4章 現物米の備蓄と配給
―― 明代の京倉・通州倉
はじめに
1 京倉と通州倉
2 糧米の支給対象・内訳
3 京倉・通州倉糧米の支給手続き
4 京倉・通州倉の備蓄残高と「救荒」
5 京倉・通州倉ストックの機能的性格
おわりに ―― 明代北京の財政と「再分配」
第5章 米穀と銀、指令経済と市場経済
―― 明代の漕糧と餘米
はじめに ――「国家の咽喉」
1 「月米一石」
2 漕糧折銀と月糧折支をめぐって ―― 消費・市場・指令
3 漕運・餘米・「民間市場」
おわりに
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 名古屋大学出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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