生き延びたものたちの哀しみを抱いて 軍事化に抗する沖縄のフェミニズム文学

佐喜真彩/著

発売日:2025年12月

  • 生き延びたものたちの哀しみを抱いて 軍事化に抗する沖縄のフェミニズム文学
  • 生き延びたものたちの哀しみを抱いて 軍事化に抗する沖縄のフェミニズム文学
ページ数
287,3p
ISBN
978-4-326-65453-6
著者情報
佐喜真 彩(サキマ アヤ)
沖縄県那覇市生まれ。2023年一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程満期退学。博士(学術)。現在、立教大学・法政大学非常勤講師

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商品説明

追悼/哀悼はそのまま闘いとなる。日米による軍事植民地主義の暴力が継続する沖縄。軍事化に抗う沖縄の女性運動は、性暴力に目を凝らし、「集団自決」や「慰安所」の記憶を捉え直してきた。これに呼応する目取真俊や崎山多美らの戦後沖縄フェミニズム文学から、他者の傷に触れ、出会い損ないの悲哀を抱え続ける、新しい共同性の想像力を読みとく。

追悼/哀悼はそのまま闘いとなる。喪失とみなされなかったものたちへの哀悼から、戦後沖縄フェミニズム文学の政治的想像力を照射する

日米による軍事植民地主義の暴力が継続する沖縄。軍事化に抗う沖縄の女性運動は、性暴力に目を凝らし、「集団自決」や「慰安所」の記憶を捉え直してきた。これに呼応する目取真俊や崎山多美らの作品から、他者の傷に触れ、出会い損ないの悲哀を抱え続ける、新しい共同性の想像力をたどる。アジアへ開かれた別様の「ホーム」に向けて。

目次

はしがき

序章
 1 二〇〇〇年前後――死-世界の前触れ
 2 死政治からの脱却と民衆の視点
 3 ジェンダーの視点による「集団自決」の捉え直し
 4 本書の目的、先行研究、本書の構成

第一章 再編される「慰安所」システム――米軍占領下における女性間の分断と連帯への萌芽
 1 はじめに
 2 帝国的なドメスティシティ
 3 初期の占領体制の整備と「解放とリハビリ」言説
 4 ドメスティックな空間の拡大と女性間の分断
 5 別様の「ホーム」

補章 うないを新生させる――八〇年代以降のフェミニズム運動
 1 ローカルでグローバルな「うないフェスティバル」
 2 「慰安婦」問題への取り組み
 3 軍事化に抗する沖縄のフェミニズム運動

第二章 「植民地戦争性精神病」に触れる――フランツ・ファノンの暴力論を目取真俊『眼の奥の森』とともに読み直す
 1 はじめに
 2 メランコリー/暴力/脱同一化
 3 戦後沖縄における空間編成
 4 「眼の奥の森」に触れる

第三章 憑依される身体から感染する身体へ――目取真俊「群蝶の木」に見る罪責感と戦争トラウマ
 1 はじめに
 2 罪責感と戦争トラウマ
 3 記録運動と沖縄の他者
 4 集団的戦争トラウマと可視化されない加害の記憶
 5 「戦後」世代の病
 6 憑依される身体から感染する身体へ

第四章 生き延びたものたちの哀しみを抱いて――崎山多美「月や、あらん」
 1 はじめに
 2 複数の声を宿す身体
 3 琉球土人/「リュウちゅうドジン」
 4 トラウマの反復と生き延びること
 5 遺言テープの二つの音
 6 〈ミドゥンミッチャイ〉へ

終章
 1 「記憶の場」
 2 比較文学と地域研究
 3 戦後沖縄文学と批判的地域主義
 4 『八月十五夜の茶屋』と「カクテル・パーティー」
 5 本書のまとめ

あとがき
初出一覧
参考文献
索引

商品詳細

シリーズ名
KUNILABO人文学叢書 3
出版社名
勁草書房
サイズ
20cm
フォーマット
単行本

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