オートポイエティックな言語学習による変容 学びが楽しくなる日本語教育をめざして
発売日:2025年10月
- ページ数
- 232p
- ISBN
- 978-4-8234-1283-7
- 著者情報
- 新井 克之(アライ カツユキ)
東京都出身。九州大学大学院比較社会文化学府博士課程単位取得退学。博士(比較社会文化)。九州大学在学中にメキシコ国立自治大学哲学・文学部応用言語学修士課程留学。ベトナム・ハノイの民間日本語学校講師、グアテマラ国立サン・カルロス大学言語センター講師(JICA青年海外協力隊)、北陸大学、金沢大学で非常勤講師などを経て、現在、朝日大学留学生別科講師、PAC分析学会理事、海外日本語教育学会副会長
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商品説明
就職や進学といった“実益”に直結しない言語学習の意味とは何か。本書ではまず、ヨーロッパ言語共通参照枠にて提示された“Can-do”を批判的に考察し、その問題点を指摘する。それから、中米グアテマラで“趣味”として日本語を学習する学生と青年海外協力隊の日本語教師を対象に、PAC分析、ライフストーリーインタビューを併用した調査によって関係者の内面にフォーカスし、社会理論を援用しながら言語学習の根源的な意味を考察していく。
目次
序 4技能、Can-doタスクをこえるものを問う、その前提とは
研究の目的
社会システム論
実践的意識
ハビトゥス
方法
用語の説明
I 問題の所在と理論・方法
第1章 CEFRとJFスタンダードにおける“Can-do”が抱える問題
1. 戦後の言語教育政策
2. JFスタンダードとCEFRに関する先行研究
2.1 CEFRの抱える問題
2.2 JFスタンダードの抱える問題
2.3 JFスタンダードのCan-doが普及時に発生する問題
2.4 国内においてCan-doが与える影響
2.5 海外においてJFスタンダードのCan-doが与える影響
2.6 今後、JFスタンダードが波及した場合に予想される諸問題
3. Can-doの問題点に関するまとめ
第2章 海外の日本語教育が導出する人・社会の変容
1. 言語教育活動に通底する行動主義(behaviorism)と機能主義(functionalism)
1.1 構造シラバス・行動主義(behaviorism)
1.2 コミュニカティブアプローチ・機能主義(functionalism)
2. デカルト・カントの〈主体〉:「心」の誕生
3. 〈主体〉からシステム複合体:オートポイエーシスとコミュニケーション
3.1 オートポイエーシス概念に基づくシステム
3.2 オートポイエティック・システムと〈環境〉
3.3 システムとサブシステム
3.4 社会システムの変遷
3.5 システムの構造的カップリング
3.6 コミュニケーション・システムと〈パーソン〉:〈主体〉からシステムへ
3.7 コミュニケーション行為の変遷
3.8 心理システムとコミュニケーション
4. 構造化理論
5. 学習目的と〈意図せざる結果〉:因果プラン
6. ハビトゥスの変容
7. ルーマン、ギデンズ、ブルデューの理論でこれまでの教育論を捉える
8. 人・社会への変容を促す言語教育論へ:言語教育によるオートポイエティック変容
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- シリーズ言語学と言語教育 50
- 出版社名
- ひつじ書房
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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