「水平社宣言」とその時代

友常勉/著

発売日:2025年12月

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ページ数
389p
ISBN
978-4-86784-011-5
著者情報
友常 勉(トモツネ ツトム)
1964年生まれ。東京外国語大学大学院国際日本学研究院教授。日本思想史、地域研究

¥3,960 税込

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商品説明

1922年3月3日京都岡崎公会堂「全国水平社創立大会」にて採択された「水平社宣言」。その思想に焦点をあてるとともに、明治期からの社会的状況、大正期移民における「差別問題」と人種主義、ジェンダーの視点からの批判的検討を加え、反差別と解放の思想をあらためて紡ぎなおす。

1922年3月3日京都岡崎公会堂での「全国水平社創立大会」で採択された「水平社宣言」。奈良県の部落青年たちによって結成された「燕会」に始まる自主的な運動は、幅広い協力者を得て大きなうねりへと変わっていった。本書は日本思想史、近現代部落史研究に長年取り組んできた著者が、これまでの研究成果を踏まえ、新しい視点から「水平社宣言」の表現と思想、宣言に至る過程とその後の展開に詳細な検討を加え、明治期からの社会的状況、宣言の時代性を考察するとともに、移民と差別、人種主義、ジェンダー的観点からの性差別批判、それらが交差するインターセクショナルな視点を交え、反差別と解放の思想をあらためて紡ぎなおした、渾身の著作です。明治期から現代に至る大衆運動を考える際にも重要な、アクチュアリティを具えた必読書。

目次

目次

はじめに

第一章 『よき日の為めに』と「水平社宣言」の思想
 1 『よき日の為めに』
 2 「水平社宣言」

第二章 旦那場慣行と明治近代
 1 旦那場
 2 長州藩天保大一揆と被差別部落
 3 岡山藩・津山藩における「かわた」と旦那場
 4 博奕慣行

第三章 政治空間の開拓─自由民権運動、大逆事件、米騒動、『明治之光』
 1 明治・大正期の「部落問題文芸」の物語
 2 自由民権運動─中江兆民『新民世界』『民約訳解』と西浜地域の部落
 3 三𠮷と春団治
 4 島崎藤村『破戒』の試み
 5 大逆事件
 6 米騒動
 7 社会的危機と逵田良善
 8 水平社へ
 9 『明治之光』の意味

第四章 大正期〈生〉の思想と生政治
 1 大正生命主義と三浦大我「貫目ある生活」
 2 西光万吉との対峙─「死神と人間」「最高相の文化」(一九二一年・大正一〇)
 3「生の哲学」と大正生命主義
 4 帝国主義、人種主義、農本主義

第五章 「産業的殉教者」の世界
 1 奈良・掖上村柏原北方のヘゲモニー闘争
 2 膠製造業
 3 皮革産業
 4 「旦那場」と南アジア・ダリト身分のトリル・ヴェーライ
 5 地域共同体のなかの被差別民たち
 6 忌田

第六章 徹底的糾弾
 1 徹底的糾弾
 2 世良田事件

第七章 ジェンダーとサバルタン
 1 婦人水平社と「ケイ」の論考「部落婦人の立場から」
 2「阪本数枝日記」
 3 サバルタンの表象─阪本ニシ子と「つとめ」の世界
 4 乾武俊による民俗伝承調査

第八章 移民
 1 前史からハワイ移民まで
 2 北米移民
 3 “Japan’s Outcastes in the United States”

ほか

商品詳細

出版社名
インスクリプト
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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