一神教のラテンアメリカ ユダヤ教・キリスト教・イスラム教をめぐって
発売日:2025年11月
- ページ数
- 246p
- ISBN
- 978-4-7948-1299-5
- 著者情報
- 乗 浩子(ヨツノヤ ヒロコ)
中国大連市生まれ。東京女子大学文学部史学科卒業。上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻博士後期課程修了。元帝京大学教授。専攻はラテンアメリカ近現代史、国際関係史
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商品説明
“カトリック大陸”の知られざる横顔。ユダヤ教の長い歴史、先住民神学運動、プロテスタントと新興宗教の波、イスラムの台頭。宗教で解き明かす異色の中南米・カリブ社会史。
ユダヤ教、カトリック、プロテスタント、新興宗教、イスラム…
多様な信仰が入り交じる実態を繙く異色の中南米・カリブ社会史
「カトリック大陸」として知られるラテンアメリカ・カリブ地域。しかし実際には、ユダヤ教、カトリック、プロテスタント、ネオカリスマ系新興宗教、先住民神学、イスラム等いくつもの「一神教」が入り交じり、複雑なモザイクを織りなす宗教多元社会である。本書はその知られざる歴史的展開を、当地域近現代史の専門家が三つの「一神教」を軸としてつまびらかにする異色の宗教社会史である。
「第Ⅰ部 ユダヤ教徒の過去と現代」では、15世紀末のディアスポラを機にイベリア半島のユダヤ人が徐々に「新大陸」に到来し始め、19世紀の独立期には一定規模のコミュニティを形成、第二次大戦後の「イスラエル建国」にラ米諸国が多大な貢献をなした経緯などが確認される。戦後から冷戦期にかけてイスラエルとの間で築かれた政治的・軍事的関係は、いまに続くイスラエルの膨張政策を歴史理論的・批判的に考察する上でも重要な示唆に富む。
続く「第Ⅱ部 キリスト教世界の新たな展開」では、第二次大戦後に始まる著しい退潮(=信徒の減少)に歯止めをかけるべく、当地のカトリック勢力が打ち出した「解放の神学」と先住民運動との関わり、バチカンの主導で軍政下ブラジルの人権侵害の全貌が究明されていくプロセス、20世紀末以降急成長を遂げたペンテコステ派など「第三教会勢力」の実態が明らかにされる。
最後の「第Ⅲ部 イスラムの台頭」では、一二世紀以来数次の移住の波により中南米・カリブに定着したムスリム移民の歴史と現在が概観される。同化圧力の強いカトリック大国アルゼンチンで一九八九年、シリア出身のカルロス・メネムが大統領に就任した事実は、当地におけるイスラムの浸透を如実に物語る。
中南米・カリブ地域の宗教多元性は、信仰や習慣の違いを口実に領土拡張と侵略戦争をくりかえすことの愚かさを改めて悟らせてくれるはずである。(編集部)
目次
第1部 ユダヤ教徒の過去と現代(スペイン領アメリカのユダヤ人
植民地ブラジルのユダヤ教徒―大西洋貿易と異端審問をめぐって
カリブ海地域のセファルディム
ラテンアメリカとイスラエル―冷戦期における南南関係の展開)
第2部 キリスト教世界の新たな展開(解放の神学から先住民神学へ
移行期の正義と教会―『ブラジル:決して再び』をめぐって
第三教会の台頭―ブラジルのペンテコステ派)
第3部 イスラムの台頭―ムスリム移民の到来と改宗(ラテンアメリカのムスリム
アルゼンチンのムスリム―大統領誕生
キューバのムスリム―モスクを求めて)
商品詳細
- 出版社名
- 新評論
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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