動的視点からの日本漢字音史研究
発売日:2025年10月
- ページ数
- 408,7p
- ISBN
- 978-4-585-38007-8
- 著者情報
- 石山 裕慈(イシヤマ ユウジ)
1979年生まれ。京都府長岡京市出身、幼少期を鹿児島県川内市(現・薩摩川内市)で過ごす。東京大学文学部卒業、同大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了(博士(文学))。弘前大学教育学部講師・准教授を経て、2013年より神戸大学大学院人文学研究科准教授。2025年10月より同教授。専門分野は、日本語史(特に日本漢字音史)
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商品説明
日本語話者にとって、日本漢字音とはいかなるものであったのか。日本漢字音とは、単なる経年変化の中で受動的に採用されたものではなく、何らかの使用意識の下で、当時いくつか存した選択肢の中から自覚的・無自覚的に選択された結果のものである。本書ではこの「動的」な一面に着目し、個々の資料に出現する漢字音を分析し、相互に比較・対照。当時、どのような音が選択され、背後にどのような論理・力学があったのかを探り、中世以降の日本漢字音、すなわち日本語の漢字の音読みの歴史的変化について考察する。
日本漢字音とは、単なる経年変化の中で受動的に採用されたものではなく、何らかの使用意識の下で、当時いくつか存した選択肢の中から自覚的・無自覚的に選択された結果のものである。
本書ではこの「動的」な一面に着目し、個々の資料に出現する漢字音を分析し、相互に比較・対照。
当時、どのような音が選択され、背後にどのような論理・力学があったのかを探り、中世以降の日本漢字音、すなわち日本語の漢字の音読みの歴史的変化について考察する。
目次
凡 例
序 章
1 本書の目的
2 日本漢字音史の概要
3 研究方法と本書の構成
第1部 中世日本漢字音の種々相
第1章 漢籍訓読資料における漢字音の実態(1)―『論語』の場合―
1 本章の目的
2 使用資料の概観
3 仮名音注の検討
4 声点と中古音との対応関係
5 『論語』古写本における釈文注の影響
6 同一箇所の声点の差異をめぐって
7 結論
第2章 漢籍訓読資料における漢字音の実態(2)―『荘子』の場合―
1 本章の目的
2 『荘子』の字音点の実態
3 注釈書の利用について
4 『荘子』の反切・同音字注と『経典釈文』との比較
5 仮名音注について
6 声点について
7 結論
第3章 漢籍訓読資料における漢字音の実態(3)―『遊仙窟』の場合―
1 本章の目的
2 使用資料と字音点の概要
3 『遊仙窟』に記入された字音声点について
4 反切・同音字注について
5 音合符の問題
6 結論
第4章 日本漢文における漢字音の実態(1)―『本朝文粋』の場合―
1 本章の目的
2 醍醐寺本『本朝文粋』の漢字音
3 『本朝文粋』における上声・去声間の声調変化についての一考察
4 結論
第5章 日本漢文における漢字音の実態(2)―『世俗諺文』の場合―
1 本章の目的
2 『世俗諺文』の呉音系字音について
3 『世俗諺文』における漢音形の特徴
4 『世俗諺文』における漢音声調の特徴
5 結論
第2部 「漢語音」の視点から見た日本漢字音の変化
第1章 呉音字音直読資料における「漢語音」をめぐって
1 本章の目的
2 親鸞自筆『観無量寿経註』『阿弥陀経註』の声点の特徴
3 親鸞自筆『観無量寿経註』の字音声点から読み取れる日本語化の実態
4 字音直読特有の問題
5 その他の資料の検討
6 親鸞自筆『観無量寿経註』『阿弥陀経註』における声点の機能についての一考察
7 結論
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 勉誠社
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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