能楽史のなかの世阿弥

天野文雄/著

発売日:2025年10月

  • 能楽史のなかの世阿弥
  • 能楽史のなかの世阿弥
ページ数
605p
ISBN
978-4-8315-1689-3
著者情報
天野 文雄(アマノ フミオ)
昭和21年、東京都生れ。大阪大学名誉教授。博士(文学)。早稲田大学第一法学部卒業後、国學院大學大学院文学研究科博士課程修了。上田女子短期大学、大阪大学文学部(後、大学院文学研究科)、(財)国際高等研究所、文化庁関西分室、京都芸術大学舞台芸術研究センターなどに勤務。観世寿夫記念法政大学能楽賞、木村重信民族芸術学会賞、日本演劇学会河竹賞、大阪市市民表彰(文化功労)受賞

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商品説明

能における主題や思想に注目して、世阿弥の能を読み解き、南北朝期から室町前期の能楽史のなかに世阿弥を位置づける。

能楽・世阿弥に関する本格研究の嚆矢となった『能楽古典世阿弥十六部集』(吉田東伍校訂 能楽社・明治42年)の刊行から110年あまり。能楽研究の基盤が整備され、とくに近世以降の能楽研究が格段の進歩を遂げるなか、ともすれば世阿弥とその時代についての研究が手薄になる傾向も見られる。能楽研究の第一人者である著者が約15年に亘って積み重ねた論考に新稿を加えて集成。能楽史における世阿弥の功業を明らかにする大著。

目次

序章 世阿弥への道 
観阿弥以前/観阿弥の京都進出/観阿弥の今熊野猿楽をめぐって/観阿弥の醍醐寺「七ケ日猿楽」をめぐって/『申楽談儀』「面の事」を読む/観阿弥創座説、あるいは座を建てること
第一章 世阿弥の功業概観
 第一節 劇作における世阿弥の功業
 第二節 思想における世阿弥の功業
第二章 世阿弥と音阿弥
 第一節 世阿弥と三郎元重(一)
 第二節 世阿弥と三郎元重(二)
 第三節 世阿弥と三郎元重(三)
 第四節 二人の三郎
第三章 世阿弥と禅竹
 第一節 『六義』の成立にみる世阿弥と禅竹
 第二節 五月十四日付世阿弥自筆書状の「時」
 第三節 『応永三十四年能番組』所見『仏原』の作者
 第四節 禅竹序説
 第五節 禅竹の「情調」の背景
 第六節 『蟬丸』はだれが作ったのか
 第七節 世阿弥の『五音』にはなぜ禅竹の名がみえないのか
第四章 世阿弥と元雅
 第一節 元雅はなぜ観世家の歴代に数えられていないのか
 第二節 『却来華』の「力なく、五十に至らざれば」について 
 第三節 『隅田川』の「死の縁」をめぐって
 第四節 「隅田川子方論争」にみる元雅の立場
 第五節 『歌占』の「作意」に挑む
第五章 世阿弥の環境
 第一節 世阿弥は京都のどこに住んでいたのか
 第二節 北山時代における御用役者の居所 
 第三節 『申楽談儀』のなかの室町殿 
 第四節 義持と世阿弥
 第五節 世阿弥作の謡い物『六代ノ歌』と「アル御方様」
 第六節 佐渡における世阿弥
 第七節 『金島書』「時鳥」の「春六月」は「声六月」
第六章 世阿弥の劇作
 第一節 世阿弥の『砧』を読み解く
 第二節 世阿弥の『砧』続考
 第三節 世阿弥の『砧』続々考
 第四節 『関寺小町』はいつ頃作られたのか
 第五節 世阿弥筆本『松浦佐用姫』を読む
 第六節 『泰山木』と将軍御所の泰山府君祭
 第七節 『頼政』ではなぜ足利又太郎の活躍が描かれているのか
 第八節 『夕顔』の作意からみえてくるもの
 第九節 『白楽天』の原形とアイ
ほか

商品詳細

出版社名
ぺりかん社
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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