韓国の若者のライフコースと親子間支援 成人期移行における困難と家族主義の影響
発売日:2025年11月
- ページ数
- 310p
- ISBN
- 978-4-326-60383-1
- 著者情報
- 新藤 麻里(シンドウ マリ)
2020年 東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了、博士(学術)。現在 東京大学社会科学研究所助教
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商品説明
標準的なライフコースを可能とした経済成長、人口構造、家族の在り方といった社会条件が崩壊して久しい。韓国では家族の扶養機能が道具的家族主義として、生存戦略に活用されてきた。若者のライフコースの不安定性が高まる中で、親子間支援が若者の人生に及ぼす影響の実証的な把握を行うことは、同じ家族主義的な福祉レジームに分類される日本にとって経験の先取りともいえ、家族と社会における若者支援の在り方を検討するための手がかりとなる。本書では、韓国の成人期移行遅延と親子間支援の実態を明らかにし、両者の関係を検証することで、家族主義社会における成人期移行の困難と支援の在り方を問う。
成人期移行困難に対し家族単位で問題解決を図ることが若者の人生に及ぼす影響を実証的に解明し、若者支援の社会的な在り方を問う。
就職年齢の上昇、晩婚化など成人期移行困難に対し親から子への支援期間延長が社会問題化する韓国。独自のウェブ調査や大規模社会調査資料の分析から明らかになるのは、親から子への支援はむしろ成人期移行を遅らせるという循環的な関係があることである。家族主義福祉レジーム脱却と持続可能な若者支援政策推進の必要性を提起する。
目次
序 章 問題の所在
1. 韓国社会における「大人になること」の遅れと家族の世代間支援
2. 理論的背景と本書の位置づけ
3. 先行研究検討
4. 本書の目的と意義
5. 本書の構成と各章の位置づけ
第1章 理論的背景──成人期移行プロセスの理解
1. Transition to Adulthood ──成人期への移行という「大人」になる道筋
2. 成人期への移行プロセス
3. 成人期移行と世代間支援
4. 成人期移行プロセスの理解のために
第2章 現代韓国社会における成人期移行の遅れと特徴
1. 学卒
2. 就職
3. 結婚・親なり
4. 結婚移行と初職移行の遅れと韓国的特徴
5. 現代韓国社会における成人期移行の遅れとその特徴
第3章 韓国における親子の世代間支援関係
1. 家族内の世代間支援
2. 韓国における家族の世代間支援の背景
3. 現代韓国社会における成人期移行と家族内の世代間支援の接点
4. 成人期移行の遅れと親から子への世代間支援を検討する視点と方法
第4章 現代韓国社会における「大人になる」条件と時期
1. 本章の分析課題
2. 「大人」の条件
3. 望ましい移行タイミング
4. 現代韓国社会における「大人になること」の条件と時期
第5章 現代韓国社会の若者への家族内の世代間支援
1. 本章の分析課題
2. 若者に対する支援の規模と現状
3. 親から子への支援を規定する要因──データと方法
4. 若者に対する家族支援を規定する要因──分析結果
5. 現代韓国社会の若者への家族内の世代間支援
補 論 支援の相互関係
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 勁草書房
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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