「つながり」がよむ 近代和歌・短歌の社会史
発売日:2025年10月
- ページ数
- 319p
- ISBN
- 978-4-625-45407-3
- 著者情報
- 松澤 俊二(マツザワ シュンジ)
1980年、群馬県高崎市生まれ。國學院大學文学部、同大学大学院修士課程、名古屋大学大学院博士後期課程(日本文化学講座)に学ぶ。博士(文学)。現在、桃山学院大学社会学部准教授。専門は近代日本の和歌・短歌
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商品説明
人はともに詠み、ともに読む。「つながり」が歌を作らせ、歌が新たな「つながり」を生む。人びとの共同的な“よむ”ことの意義と可能性が、今こそ問われなくてはならない。
近代化する日本社会のなかで、人々はどのように短歌と向きあっていたのか。作歌したり歌を鑑賞・解釈したりする「よむ」営みを続けることで何を実現しようとしたのか。本書を、この単純な問いから始めたい。
本書は、「つながり」という視点から、明治期以降、アジア太平洋戦争期まで(*一一章のみ戦後から現在の問題を扱う)の短歌と人々のよむ実践について問いを重ねていく。「つながり」は基本的には人と人との直接的、間接的な関係性の様態を指すこととするが、歌をともによむことで、ある関係性が新たに生成されたり、既存のコミュニティやネットワークが更新、強化されたりするプロセスであるとも考えたい。
目次
はじめに
一章 よむことを支える「つながり」――「歌の集団」を考える
二章 「つながり」をつくる人――折衷派、落合直文の思考と実践
三章 日清・日露戦争と短歌表現――戦争を支える「つながり」としてのアンソロジー
補論 日清戦争期における「新派」和歌の誕生について
四章 和歌革新を進める「つながり」――「女子文壇」と読者たち
五章 詠歌がつなぐ地域のアイデンティティとネットワーク――和歌山歌学協会と「わかのうら浪」
六章 「旧派」歌人のメディア戦略――大日本歌道奨励会と大町壮
七章 「新」・「旧」歌人と初学者たちのニーズ――入門書から見る大正期の和歌・短歌
八章 勅題の応用によるコミュニケーション――歌会始の外縁に注目して
九章 実朝でつながる――その文化資源をめぐる歌人たちの論争と協調
一〇章 社会運動としてのよむこと――プロレタリア短歌の可能性と限界
一一章 与謝野晶子の「記憶」をつなぐ――戦後の堺市における顕彰活動に注目して
まとめと展望
あとがき
人名索引
商品詳細
- 出版社名
- 明治書院
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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