三浦綾子の園 北海国の恩寵

南富鎭/著

発売日:2025年9月

  • 三浦綾子の園 北海国の恩寵
  • 三浦綾子の園 北海国の恩寵
ページ数
197p
ISBN
978-4-86793-111-0
著者情報
南 富鎭(ナン ブジン)
1961年〜。大韓民国慶尚北道出身の文学研究者。専門は日本近現代文学、日韓比較文学、植民地文学、松本清張、村上春樹、北海道文学など。慶北大学校国語国文学科卒業。高等学校の国語(韓国語)教師を経て、1990年に日本文部省国費留学生として来日。筑波大学大学院文芸言語研究科で博士号(学術)を取得。日本学術振興会外国人特別研究員。早稲田大学、筑波大学で非常勤講師を勤める。2003年より静岡大学人文社会科学部助教授。2006年より同教授

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商品説明

三浦綾子文学の真の神はキリストではなく、北海道ではないだろうか。三浦綾子は従来キリスト教作家と見做されてきた。しかし、本書では、三浦綾子の作品を北海道文学の原型(暴力性、犠牲性、相克性、抵抗性)を示すものとして再解釈し、従来の宗教作家として「のみ」の側面を批判する。本書は、前著『桜木紫乃の肖像―北海共和国とクシロの人びと』及び『原田康子の挽歌―北海国の終焉』に続く北海道文学批評全三部作を構成するものである。

三浦綾子文学の真の神は
キリストではなく、北海道ではないだろうか。

 三浦綾子は従来キリスト教作家と見做されてきた。しかし、本書では、三浦綾子の作品を北海道文学の原型(暴力性、犠牲性、相克性、抵抗性)を示すものとして再解釈し、従来の宗教作家として「のみ」の側面を批判する。

 本書は、前著『桜木紫乃の肖像――北海共和国とクシロの人びと』及び『原田康子の挽歌――北海国の終焉』に続く北海道文学批評全三部作を構成するものである。
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【目次】
第I章 三浦綾子の楽園
第II章 北海国の恩寵
第III章 楽園の精神性
あとがき
索引

目次

第I章 三浦綾子の楽園
第I節 楽園の誕生
(1)『氷点』の登場
(2)平野謙の『氷点』批判
(3)江藤淳と尾崎秀樹の『氷点』擁護
(4)『氷点』の政治性
第二節 楽園の領域
(1)三浦綾子の三つの世界
(2)三浦綾子の新約と旧約
第三節 楽園の原型
(1)死と再生の原型
(2)石と枯木のオホーツク海――『石の森』
(3)二つの島が見える楽園――『天北原野』

第II章 北海国の恩寵
第一節 暴力性
(1)祭日と見本林の時空間─『氷点』『続氷点』
(2)二つの暴力と理想の挫折――『ひつじが丘』 70
(3)楽園の領域と路線図――『積木の箱』
第二節 犠牲性
(1)北海道の呉鳳――『塩狩峠』
(2)北海道の二つの顔――『泥流地帯』『続泥流地帯』
(3)北海道の奥の細道――『広き迷路』
第三節 相克性
(1)相姦の原型――『裁きの家』
(2)相克の原型――『自我の構図』
(3)相克の重層性と神話性――『残像』
第四節 抵抗性
(1)風土と恩寵の移転――『細川ガラシャ夫人』
(2)文化と伝統の転移――『千利休とその妻たち』
(3)二つの葬送曲――『母』『銃口』

第III章 楽園の精神性
第一節 白痴性・純真性・衝動性・原始性─『雪のアルバム』
第二節 反内地性・反国家性・反天皇性・反伝統性――『銃口』
第三節 三浦綾子と北海道文学

あとがき
索引

商品詳細

出版社名
作品社
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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