心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質

鈴木慶治/著

発売日:2025年8月

  • 心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質
  • 心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質
ページ数
198p
ISBN
978-4-344-93688-1
著者情報
鈴木 慶治(スズキ ケイジ)
静岡県磐田市出身。1981年、明治大学工学部建築学科卒業後、共同建築設計事務所に入社。キャリア初期は集合住宅やオフィスビルの設計を多く手掛ける。1990年、山梨県立北病院で精神科病院の設計監理を本格的に経験する。1995年から阪神・淡路大震災で被災した「宮地病院」の再建に携わり、2000年には「あさかホスピタルA棟」で医療福祉建築賞を受賞。以来、精神科を含む医療福祉建築の設計を多く手掛けている。2018年、「長野県立こころの医療センター駒ヶ根」にて公共建築賞特別賞を受賞。2017年に代表取締役社長に就任し、現在に至る

¥1,760 税込

8 nanacoポイント

8 セブンマイル

セブン-イレブン受取り(送料無料)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

宅配(送料¥550税込)

発送目安

発売日(発売日以降は当日)~2日で発送

交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。

商品説明

建築に込めた想いが患者の回復を支える。精神科病院の設計歴40年の建築家が示す建築本来の役割。心地よい光が差し込み、人と人が自然に触れ合う豊かな空間をつくる。

医療福祉建築の設計から
建築の本質を読み解く

精神科病院をはじめとする医療福祉建築を多数手がけてきた著者が問い続けたのは、「心を病んだ人にふさわしい空間とは何か」。患者を隔離するのではなく、人としての尊厳を支える建築環境を医療現場とともに模索してきた。その実践を通じて見えてきた、建築の本質と社会に果たす役割を語る、本質的な建築論。

建築とは何か。その本質的な価値や役割とは何なのか――著者はこの問いを建築の現場に立ち続けながら、繰り返し自らに問いかけてきました。
建築とは本来、厳しい自然環境の中で、少しでも安心して暮らせる場をつくろうとする人間の営みから始まったものです。しかし現代では、建築技術の進歩や価値観の多様化のなかで、建築が「作品」として消費される傾向が強まり、その本質を問う声は長く影を潜めてきました。
それでも近年、地球環境の変化や社会の不確実性を背景に、建築の役割を根本から問い直そうとする動きが少しずつ広がりつつあります。
だからこそ今、建築の本質を見つめ直すべき時期に来ている――著者はそう考えています。

著者は住宅や公共施設に加え、とくに精神科病院などの医療福祉建築に多く携わってきました。かつて多くの精神科病院が患者の社会的隔離を前提としていたなかで、著者は「心を病んだ人が治療を受け、社会に戻る場としてふさわしい建築とは何か」を問い続けてきました。
心地よい光と風、人との自然な交流、そして独りで過ごせる静かな場所。――そうした環境が回復に欠かせないと考え、精神科だけでも約40病院、100を超えるプロジェクトの設計を手がけています。
本書は精神科病院の設計をとおして著者が発見した建築の本質や建築の持つ力についてあらためて語ったものです。今、建築設計の世界で活躍し、あるいはこれから建築設計の世界に入ろうとする若い人に、建築とは何かを考えるきっかけを与えてくれる一冊です。

目次

はじめに

第1章 精神科病院の設計から考える建築の本質とは
改めて問い直される建築の本質
優秀建築賞に選ばれたホスピス
正面から論じられるようになった医療福祉建築
当初は住宅やオフィスビルの設計を担当
日常を過ごす空間として豊かであること――最初の気づき
なんのためのデザインか――建築設計者としての2つ目の気づき
個室的多床室の展開――建築の持つ可能性という3つ目の気づき
3病院の経験が設計者としてのバックボーンに
あさかホスピタルとの出会い
「まだ普通だね」という回答
精神科医療の最前線で受けた刺激
家に帰るという決断を呼んだ新病棟
「箱もの建築」から「治療のための豊かな場所」へ

第2章 精神科の治療にふさわしい空間の追求
心地よい光が差し込み、安全に過ごせる空間であること
増え続ける精神疾患患者
隔離・長期収容の場だった精神科病院
日本でも改革ビジョンが示されたが
少しでも安らぎのある環境を整えるために
治療のための空間とはどのようなものなのか
病室をどのようにプランニングするか
さらに踏み込んだ個室化に挑戦
生活空間として変化のあるものに
発想の転換①――低いベッドでもよいはず
発想の転換②――1年中同じ温度である必要はない
保護室は精神科病院のもう一つの玄関
仕上げ材を工夫して雰囲気を和らげる
症状に合わせて可変性のある空間を工夫する
観察方法にも配慮する
病状の改善とともに選択肢を増やす
スタッフステーションをオープンに
スタッフコーナーを設け、もっと患者のそばへ
あえて死角を残すことも考える
病棟のしつらえを見直す
少しの工夫で日常的な空間に近づけることができる
精神科医療の新たな展開に伴走

第3章 精神科病院をまちに開く
多様な人それぞれが自分らしく過ごせる場所として
環境が自然治癒力を引き出す
段階的に人間関係が広がる仕掛けをつくる
病棟は地域社会でもある
鍵の扱いにも配慮が必要
窓をできるだけ大きく開く
 ほか

商品詳細

出版社名
幻冬舎メディアコンサルティング
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

注意事項

本の帯に関して
帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。
版・表紙について
版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。

あなたへのおすすめ