幻のネズミ、消えたY 性の進化の謎を追う

黒岩麻里/著

発売日:2025年9月

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ページ数
145,1p
ISBN
978-4-00-029737-0
著者情報
黒岩 麻里(クロイワ アサト)
1973年京都市生まれ。2002年名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程修了。博士(農学)。2016年より北海道大学大学院理学研究院教授。小説家やジャーナリストに憧れる文系少女だったが、高校の授業で生物に目覚め、一念発起して理転。一浪を経て名古屋大学農学部へ入学。博士課程から北海道大学へ移り、トゲネズミと出会う。幼少期から生き物を飼うのが好きで、飼育した生物種数は100を超える。現在は北海道犬とサイベリアンのお世話で手一杯である

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商品説明

私たちヒトも含め、哺乳類のY染色体は退化する一方だ。そのうち、男はいなくなる!?南の島のトゲネズミに、そのヒントがあるかもしれない。絶滅危惧種にして天然記念物、そのネズミたちは、Yがないのにオスがいる。Yがないなら、雌雄のDNAの差はどこに?あの方法もこの遺伝子も、ハズレ、ハズレ、またハズレ…!立ちはだかる数々の壁を乗り越え、「Yなき性」の謎にせまる。

哺乳類のY染色体は退化する一方だ。そのうち、男はいなくなる!?南の島のトゲネズミに、そのヒントがあるかもしれない。そのネズミたちは、Yがないのにオスがいる。Yがないなら、雌雄のDNAの差はどこに?あの方法もこの遺伝子も、ハズレ、ハズレ、またハズレ……!立ちはだかる数々の壁を乗り越え、「Yなき性」の謎にせまる。

目次

プロローグ 常識はずれの哺乳類

1 よみがえるトゲネズミ
 謎の哺乳類と出会う
 Yのないネズミ──1977年の報告
 古すぎる細胞でスタート
 運命の出会い
 絶滅危惧種と天然記念物
 立ちはだかる壁
 心落ち着かないクリスマス
 野外調査に参加……したけれど
 オキナワトゲネズミはどこに
 たった3体の剥製標本
 捕獲調査がはじまる
 幻の哺乳類、再発見
 Yはあった、でも、普通じゃなかった

2 Y染色体を失うということ
 「性が決まる」とはどういうことか
 染色体は運命を「決定」しない
 哺乳類のY染色体──オスをオスたらしめる
 大野博士の仮説
 誰が先に見つけるか──性決定遺伝子発見競争
 そしてSRYが見つかる
 SRY遺伝子の正体
 実は弱くて刹那的
 2つあったエクソン
 カモノハシの性の謎
 SRYいつ登場したか
 YがYになったとき
 Yが退化していく理由
 Yが消える!?
 Y染色体の沼にハマる

3 消失と巨大化──ネズミ、真逆の道をゆく
 緊張の初代培養
 アマミトゲネズミ──少なくて長い染色体
 1本だけ残る不思議
 染色体を染めてみる
 なかなか見つからない性差
 やはり性差は見つからない
 「ない」証明の難しさ
 オキナワトゲネズミ──大量にあるSry
 Sryは性を決定しているのか?
 消失と巨大化──真逆の進化の不思議

  コラム◎思わぬ発見──移動するセントロメア

4 消えたYの謎を追う
 遺伝子重複に目をつける
 シャルトルの仮説
 重要なものほどコロコロ代わる
 メダカの性決定遺伝子も「遺伝子重複」
 まずは10の遺伝子を探す
 それらしき重複遺伝子、しかし……
 個体数の少なさゆえに

  コラム◎マングースの研究では

 やはりゲノムを読むべきか
 ゲノム解読への道①──まず読んではみるものの、途方に暮れる
 ほか

商品詳細

シリーズ名
岩波科学ライブラリー 337
出版社名
岩波書店
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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