倫理学講義 第3巻
発売日:2025年7月
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商品説明
京都大学を退職後,南山大学などで教養科目として倫理学を担当し,分かり易く語った興味深い講義録の集大成。
哲学・倫理学の学識と豊かな知見に支えられた講義は,学生たちを魅了した。研究者にとっても有益な講義である。
第二巻では愛の自明性と曖昧性という二面性を語ったうえで「愛とは何か」を問い,愛の三形態であるエロス,ピリア,アガペーのうち,エロスを中心に考察された。
本巻ではこれら三つの愛の特徴と相互関係を総合的に論じた上で,キリスト教の「アガペー」を中心に語られる。
イエスは律法学者から最も重要な律法とは何かを問われ,第一に「心を尽くし,精神を尽くし,思いを尽くして神を愛しなさい」,第二に「隣人を自分のように愛しなさい」と答えた。イエスがこれら二つの掟の深い意味と関係について説くと,律法学者はイエスに反感を抱いた。
エルサレムへの途上の村で,皮膚病を患っている十人がイエスを迎えて癒しを乞うた。病が癒され彼らは喜んで去って行った。ところがその中から異邦人のサマリア人が,神を賛美しながら戻ってきて,イエスの足もとにひれ伏して感謝した。他の人は戻らず,イエスはその人に「あなたの信仰があなたを救った」と言って立ち去らせた。
ある人がエルサレムから下ってくる時に追剝ぎに襲われ,半殺しにされた。祭司やレビ人は知らぬ顔で通りすぎたが,一人のサマリア人がこれを見て憐れに思い介抱した。イエスはこの話を律法学者に話し,隣人とは何かを問うた。
著者はこれらの話から三つの愛とは「自愛」「他愛」とそれらを介した「交流愛」であることを明らかにし,律法と福音の違い,そして神への愛について丁寧に深く考察する。
目次
第1部 アガペーとエロス(アガペーとエロス(一)―「アガペー」としてのキリスト教的愛
アガペーとエロス(二)―アガペーとエロスの混合
アガペーの構成要素(一)―神の愛としてのアガペー
アガペーの構成要素(二)―アガペーは自発的で動機づけられない
アガペーの構成要素(三)―アガペーは価値に対して無関心 ほか)
第2部 キリスト教的愛について―自分のように人を愛するとは? 三つの愛、エロス、アガペー、愛の交わり(キリスト教と愛
神を愛するとはいかなることか
人を愛するとはいかなることか
「自分を愛するように」とはいかなることか
「自分を愛するように」についての問題(一) ほか)
第3部 二つの掟、特に第二の掟について生じる諸問題の考察(最も重要な二つの掟
律法における二つの掟
律法における第二の掟
第二の掟における隣人の地位
第二の掟における隣人の地位(続き) ほか)
第4部 律法における倫理(最も重要な掟
律法における二つの掟
律法における神の愛と正義
律法における隣人愛の掟(一)―神聖法集『レビ記』第一七―二六章
律法における隣人愛の掟(二)―『レビ記』第一九章 ほか)
第5部 キリスト教と愛(キリスト教と愛
二つの愛の掟
神を愛するとはいかなることか
イエスにとって神を愛するとはいかなることか
イエスにとって偶像とは何か ほか)
第6部 自分のように人を愛するとはいかなることか(自分のように人を愛するとはいかなることか
自分が自分を愛していることの確かさ
自分を愛するように人を愛することができるか
律法における愛の掟
律法における「隣人」の意味 ほか)
第7部 二つの掟と新しい掟(最も重要な二つの掟
律法の継承と完成
神の思想の拡大と深化
隣人の思想の拡大と深化
二つの愛の関係 ほか)
商品詳細
- 出版社名
- 知泉書館
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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