京都出町のエスノグラフィ ミセノマの商世界

有馬恵子/著

発売日:2025年7月

  • 京都出町のエスノグラフィ ミセノマの商世界
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ページ数
453p
ISBN
978-4-7917-7717-4

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商品説明

滅びゆくとされたものたちの思想に向けて
グローバル資本主義経済の末端で、小規模店舗はいずれ消滅すると考えられてきた。しかし本当にそうだろうか? 京都市北部の出町とよばれる「まち」で、店が営まれる空間(店の間:ミセノマ)をのぞき込んでみると、そこでは新しい試みが生まれ、人々が入り込み、まちは常に変化し続けている。 老舗の呉服店、流しの焼きいも屋、駅前のシェアサイクル……半径2kmから描きだされる濃密なフィールドワークから、まちのざわめきと響きあう声が聞こえてくる。

まちの隙間で展開する物のやりとりとそこで紡がれる技芸〈アート〉。ばらばらの「点」に過ぎない小さな営みが響きあい、しぶとく再生していく独自の商世界。大胆かつ繊細に描き出された多声的なまちの姿は、見慣れた都市の風景を一変させる。――小川さやか

商店街に広がるスポンジ化。しかしその間隙には、まちに新たな力動をもたらす、ミクロな力のせめぎ合いが鼓動していた。圧倒的なフィールドワークに基づきながら、商店街への悲観論を打ち破る、社会学の新たな地平。まちが、静かに語り始める。――戸谷洋志

目次

【目次】
Prologue 響きあう声

第1部 滅びゆくとされたものたちの思想に向けて

序章 ミセノマのアンサンブル
1 ミセノマと市場
2 通りとミセノマ
3 まちとミセノマ
4 商世界〈バザール・ワールド〉とミセノマ

1章 店、まち、アートのトリロジー
1 「滅びゆく店」「衰退するまち」という視点の再検討
2 〈ミセノマのアート〉というパースペクティブ 
3 本書の目的と方法、対象と構成

第2部 出町の誕生

2章 市場と工場 
1 御土居と桝形
2 近代都市化とせめぎあい
3 近代化と工業化

3章 店を生き抜く――闘争から祭りへ
1 転換点
2 一九七〇年代 衝突――スーパー反対闘争
3 一九八〇年代 融合と分離――祭りの誕生と終焉
4 一九九〇年代 アメとムチ――大店法の緩和とその見返り

4章 まちの物語とその書き換え
1 二〇〇〇年代 まちの物語――鴨川デルタ、神輿、鯖街道
2 二〇一〇年代――まちのスポンジ化

Intermission  ヒエログリフを読みほごす

第3部 出町のエスノグラフィ

5章 のれんを守る
1 呉服店
2 乾物店
3 のれんとミセノマのスキマ

6章 新しいのれん
1 KYOTOGRAPHIE
2 出町座
3 のれんとまちのスキマ

7章 穴場を形成する
1 駅前のシェアサイクル店
2 まちの喫茶店
3 穴場とスキマの生態系

8章 スキマに入り込む
1 喫茶店の間借り
2 倉庫を間借りした喫茶店
3 軒先の焼きいも屋
4 受け継がれる技芸とまちのスキマ

ほか

商品詳細

出版社名
青土社
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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