空海と華厳思想
発売日:2025年7月
- ページ数
- 457p
- ISBN
- 978-4-393-17298-8
- 著者情報
- 竹村 牧男(タケムラ マキオ)
1948年東京生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。文化庁宗務課専門職員、三重大学助教授、筑波大学教授、東洋大学教授を経て、東洋大学学長に就任、2020年3月に退職。筑波大学名誉教授・東洋大学名誉教授
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商品説明
第九住心と第十住心の差違はどれだけあるのか。空海が捉えた華厳と密教の同異を、仏身論、成仏論、法界観などから比較研究し、あわせて『十住心論』「極無自性住心 第九」の逐文解説も付し、空海の華厳を余すところなく徹底解明した大著。
第九住心と第十住心の差違はどれだけあるのか。
空海が密教に次いで評価した華厳の思想は、教主や世界観などで共通点も多い。仏身・言語観・世界観・成仏観・慈悲の観点から教理上の比較研究をした第一部と代表作『十住心論』第九極無自性住心を逐文解説した第二部からなる空海思想にさらに踏み込んだ大著。
「弘法大師空海の思想(人間観・世界観)を尋ねるには、もちろん密教の思想を十分、理解することが最重要であるが、もとより十住心の思想体系をも組織しているのであるから、外道や顕教各宗の思想にも通じる必要がある。......私は本書において、いわば華厳宗と真言宗との比較思想学的研究を試みたわけであるが、その作業を通じて少なくとも私には空海の密教の特質がより明瞭になったし、逆に華厳宗の思想の特質もより明確になったと感じている。両者の思想を相互に照らし合わせることによって、かえって双方の思想のそれぞれの独自な意義をより深く理解できるようになったと思うのである。」(本書「あとがき」より)
目次
まえがき
第一部 空海と華厳教学
第一章 別教一乗と九顕十密
はじめに
一 同教一乗の世界
二 別教一乗の世界――性海果分
三 別教一乗――縁起因分・分相門
四 別教一乗――縁起因分・該摂門
五 空海の九顕十密の立場
六 『大日経』「住心品」序分の説
七 『十住心論』「付法の伝来」
八 『十住心論』「秘密趣」の説
まとめ
第二章 十身仏と四種法身
はじめに
一 大乗仏教の仏身論
二 如来蔵思想の仏身論
三 華厳宗の仏身論
四 十身論は華厳宗独自の仏身論
五 密教の仏身論――四身論
六 四身の内容――『弁顕密二教論』の場合
七 四身の内容――『声字実相義』の場合
八 仏身の本有説
九 華厳の十身論と密教の四身論
十 空海における三種世間
十一 仏体としての三種世間
まとめ
第三章 果分不可説と果分可説
はじめに
一 果分不可説と果分可説
二 果分可説の諸教証
三 『金剛頂経』系と『大日経』の自性身説法説
四 受用身説法等について
五 音声言語から、五感言語へ
六 三密による説法
七 華厳の「果分不可説」説再考
九 『華厳五教章』が明かす別教一乗の説法
第四章 事事無礙法界と曼荼羅世界
はじめに
一 十玄門の理路――異体と同体
二 十玄門の理路――相入の論理
三 十玄門の理路――相即の論理
四 十玄門の理路――一中多・多中一
五 十玄門の理路――一即多・多即一
六 十玄門の教義
七 因陀羅微細境界門について
八 空海の曼荼羅思想
九 自心の源底としての曼荼羅
十 『即身成仏義』の人間観・世界観
十一 『十住心論』「帰敬頌」の世界
まとめ
第五章 三生成仏と即身成仏
はじめに
一 華厳宗の三生成仏
二 他の三生成仏の例
三 『五教章』「十玄門」の「諸法相即自在門」
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 春秋社
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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