書のひととき 中国書道史漫歩

辻井京雲/著

発売日:2025年5月

  • 書のひととき 中国書道史漫歩
  • 書のひととき 中国書道史漫歩
ページ数
478,25p
ISBN
978-4-86285-437-7

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商品説明

かたちと意味を合わせて表現する造形芸術である書道は,どのように生まれ,移り変わり,発展してきたのか。
本書は,書道家であり研究者でもある著者が,中国学の幅広い教養を背景に,出土資料や伝世作品を取り上げて,中国書道史を軽妙な語り口で描く150の物語である。
殷時代の甲骨や青銅器に刻まれた記号から始まり,秦の始皇帝による文字統一と標準書体の制定,木簡・竹簡・帛書から画期的な紙の登場に至る用具と書体の変遷,書聖と謳われた王羲之の名品の数々,北方騎馬民族の石碑に残る漢字への憧れの痕跡など,唐代までを対象に,新たな知見を書道史に吹き込む。
大英博物館や故宮博物院など各地において出土資料の実見や簡牘資料の研究を行いつつ,時にゴビ砂漠や敦煌へ直接パジェロを飛ばし,楼蘭に想いを馳せて,著者は文字を残した人物の経歴や書かれた歴史的経緯をも俎上に載せる。手本を写した肉筆文字の様相,筆の形状までをも見すえた論述には,書家としての鑑賞眼がきらりと光る。
漢字の成り立ち,文字の歴史を繙き,人間にとり記録とは何かを問いかける,刺激に満ちた中国書道史への招待。
今では貴重となった現地調査の図版資料も多く収録する。

目次

(口絵4ページあり)

  凡例
  序(辻井 樹)

第一章 先秦
 第1話 蒼頡造字伝説
 第2話 文字か符合か――新石器時代・陶文
 第3話 二〇世紀への偉大な贈り物――殷・甲骨文
  コラム1 匂い立つ文字
 第4話 女性の力――殷・司母戊方鼎
 第5話 犬とともに――殷・二祀其卣
 第6話 爵を賜う――殷・子媚爵
 第7話 甲羅の文字――西周・周原甲骨
 第8話 微子の墓――西周・鹿邑太清宮長子口墓出土青銅器群
 第9話 永く宝として用いよ――西周・史牆盤
 第10話 大盤ぶるまい――西周・逨盤
 第11話 文字を奏でる――春秋戦国・編鐘銘
 第12話 臥薪嘗胆の剣――春秋戦国・越王句践剣
 第13話 もののふの美学――春秋戦国・王孫■銅戈
 第14話 血盟の書――春秋戦国・侯馬盟書
 第15話 貨幣――春秋戦国・貨幣
 第16話 石鼓の歌――春秋戦国・石鼓文
 第17話 通行の符節――春秋戦国・鄂君啓節
 第18話 割り符――春秋戦国・虎符
 第19話 古陶文――春秋戦国・陶文

第二章 秦漢
 第20話 文字の力――秦・廿六年青銅詔版銘
 第21話 碑はここに始まる――秦・泰山刻石
 第22話 碑の威光――秦・琅邪台刻石
 第23話 威厳の文字――秦・小篆十二字磚
 第24話 咸陽あやうし――秦・兵馬俑刻文
 第25話 肉筆の出現――秦・龍崗秦簡
 第26話 竹片の文書――秦・睡虎地秦簡
 第27話 筆の進化――秦・天水秦簡 睡虎地秦簡
 第28話 兵馬俑に匹敵する大発見――秦・里耶秦簡
 第29話 君 酒を幸たのしまん――前漢・漆書
 第30話 絹の海――前漢・馬王堆帛書
 第31話 封とは塗なり――前漢・封泥
 第32話 金印の輝き――前漢・金印(一)
 第33話 南の「帝国」――前漢・金印(二)
 第34話 妙味の篆書――前漢・瓦当
 第35話 骨の札――前漢・骨簽
 第36話 国境安寧――前漢・竟寧元年磚
  コラム2 もはや紅はなし
ほか

商品詳細

出版社名
知泉書館
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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