18世紀ニューイングランド漁業のグローカル・ヒストリー タラ商人の書簡から読み解く環大西洋世界・地域社会・独立戦争への道
発売日:2025年6月
- ページ数
- 162p
- ISBN
- 978-4-7985-0388-2
- 著者情報
- 藤井 太郎(フジイ タロウ)
熊本県八代市出身。1996年生まれ。熊本大学卒業後、同大学大学院社会文化科学教育部にて修士号(文学)、博士号(文学)を取得。熊本大学(2024年度及び2025年度)及び熊本学園大学(2024年度)にて非常勤講師として勤務。専門は、初期アメリカ史、環大西洋史、漁業史、海事史、社会経済史
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商品説明
マサチューセッツ植民地北部の漁港マーブルヘッドで台頭した新興のタラ商人たちは、同地を繁栄へと導いた。他方で、彼らが構築した環大西洋的な連関は、イギリス帝国内部に軋轢を生み出し、独立戦争への道が用意されることとなった。タラ商人が織りなした初期アメリカ史。
「このように、タラ漁業とそれに付随した干しダラ輸出業は、当時のニューイングランド経済最大の富の源となっていたのである」(本文序章より抜粋)
本書は、植民地期ニューイングランドの基幹産業だったタラ漁業と干しダラ輸出業に着目し、同植民地の経済発展及びイギリス本国からの経済的自立化、そして独立戦争へ至るプロセスについて考察したものである。ケーススタディとして、当該期のニューイングランドを代表するタラ漁業・タラ交易都市マーブルヘッド(マサチューセッツ植民地)を取り上げ、同都市のタラ商人が遺した書簡史料を手がかりとしながら、環大西洋史とマーブルヘッド地域社会史が織りなしたグローカル・ヒストリーを描き出す。
目次
はじめに
序
第1節 タラ漁業の重要性
第2節 「グローカル」的視角からのアプローチ 環大西洋史と地域社会史との接合
第3節 本書の課題と構成
第1部 18世紀ニューイングランド漁業の環大西洋的な経済発展プロセス
第1章 下請け・孫請け部門としてのマーブルヘッド漁業
第2章 18世紀前半におけるマーブルヘッド漁業の経済発展プロセス
第1節 ニューファンドランド沖への漁場の拡大
第2節 西インド市場
第3節 仏領西インド諸島との密貿易
第4節 イベリア市場
第3章 17世紀型サプライチェーン崩壊とボストン商人による密貿易の開拓
第1節 ボストン商人の生存戦略 1720年代のキャンソを事例として
第2節 ボストン商人による密貿易ネットワークの開拓
第2部 18世紀ニューイングランド漁業によるイギリス本国からの経済的自立化
第4章 マーブルヘッド漁業の経済的自立化
第1節 ジョン・バーナード牧師の功績
第2節 ゲリー家の書簡史料から見えてくるマーブルヘッド漁業の経済的自立化
第5章 地域社会のリーダーとして――マーブルヘッド・ジェントリの形成
第1節 新旧商人エリート層の入れ替わり
第2節 マーブルヘッド・ジェントリの形成 地域社会への積極的関与と富の還元
第3部 ニューイングランド漁業の環大西洋交易網とイギリス重商主義体制との衝突
第6章 砂糖法の成立――西インド諸島派との対立
第1節 西インド諸島派の不満
第2節 砂糖法をめぐる論争
第7章 規制法の成立――イングランド西部地方商人との対立
第1節 イングランド西部地方商人による季節性漁業とニューファンドランド漁業
第2節 イングランド西部地方商人の不満とイギリス海軍による取締り
第3節 規制法の成立とその影響
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 九州大学出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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