プラトンと反遠近法
発売日:2025年7月
- ページ数
- 305p
- ISBN
- 978-4-06-540340-2
- 著者情報
- 神崎 繁(カンザキ シゲル)
1952‐2016年。兵庫県姫路市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。首都大学東京教授、専修大学教授を歴任。専門は西洋哲学
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商品説明
遠近法を虚像術として退け、光学については語らなかったプラトン。偉大な哲学者の沈黙は一体何を意味するのか。遠近法は唯一の正しい世界の眺望などではなく、西欧における歴史的産物であると喝破する著者が、古代からルネサンスを経て近代に至るまで絵画や彫刻や数学、文学をも織り込んで大胆に紡ぐ、視覚をめぐる無二の思想絵巻。
三次元の立体を二次元の平面のうちに表現する遠近法。プラトンはこの遠近法を嫌ったという――しかし古代ギリシアでは遠近法はいまだ成立していなかったとしたら? なぜ、このような奇妙な事態が出来したのか。そして光学に対する偉大な哲学者の沈黙は、後世にどのような影響を与えたのか。遠近法は歴史的産物であると喝破する著者が、古代ギリシアから近代に至るまで、美術はもちろん数学、哲学、文学をも織り込みながら紡ぎあげた、視覚をめぐる空前絶後の思想絵巻。
遠近法は、世界を表現する方法として身近な手法であり、時にこれが唯一の正しい世界の眺望であるかのような神話的性格さえ帯びている。しかし著者によれば、遠近法は西欧における自然に対する見方の、歴史的な積み重ねの結果に過ぎない。
プラトンは、対象を描く際に、見かけにあわせて実際とはかけ離れた比率にすることを「虚像術」と呼んで退けた。古代ギリシアには存在しないはずの遠近法を、プラトンはなぜ批判しえたのか。そしてプラトンの光学に対する沈黙は何を意味し、それはどのような影響を与えたのか――。
これらの問いは、人間はどうして、常に何かを通して世界を見ようとするのか。実物を見ていても、しかしこれも「何かを通して」だと考えるのは何故か、という根源的な問いにつながっていく。
ミケランジェロとダヴィンチの緊張関係、デカルト、パスカル、ライプニッツに遠近法が与えた三者三様の影響、さらにニーチェの価値の相対主義に至るまで、遠近法を軸に、古代ギリシア演劇の背景画から、絵画や彫刻、数学・幾何学、その応用としての光学、哲学・思想、文学作品や文芸理論をも巻き込みながら絢爛豪華な思想絵巻が織り上げられる。早逝が惜しまれる碩学の記念碑的著作。(原本:新書館、1999年)
【本書の内容】
まえがき
序 章 遠近法の神話
第一章 ミーメーシス
1 詩人追放と画人追放
2 陰影画と背景画
3 背景画は遠近法の導入か?
第二章 測定術
1 洞窟の光学
2 不文の教説?
3 視覚の空間・思考の空間
第三章 ミーメーシスからファンタシアーへ
1 場所・透明体・気息
2 芸術的専制と専制的芸術
3 もう一つの世界劇場論
終 章 隠喩としての遠近法
あとがき
解 説(山内志朗)
目次
まえがき
序 章 遠近法の神話
第一章 ミーメーシス
1 詩人追放と画人追放
2 陰影画と背景画
3 背景画は遠近法の導入か?
第二章 測定術
1 洞窟の光学
2 不文の教説?
3 視覚の空間・思考の空間
第三章 ミーメーシスからファンタシアーへ
1 場所・透明体・気息 00
2 芸術的専制と専制的芸術 00
3 もう一つの世界劇場論 00
終 章 隠喩としての遠近法
あとがき
解 説(山内志朗)
商品詳細
- シリーズ名
- 講談社学術文庫 2872
- 出版社名
- 講談社
- サイズ
- 15cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
注意事項
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