倫理学講義 第2巻
発売日:2025年5月
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商品説明
著者は1985年に京都大学を定年退職後,南山大学に移り,自由なテーマによる教養科目の講義を要請された。専門科目しか教授してこなかった著者が,若い人たちも興味をもち,理解できるように分かり易く工夫したのが本シリーズである。哲学・倫理学の深い学識と豊かな知識に支えられた講義は,学生たちを魅了した。研究者にとっても学問と人生を知るうえで,示唆に富む有益な名講義である。
名古屋での13年,授業で話した主要なテーマは「愛」の問題であった。本巻では愛の諸相について語られる。
「愛とは何か。問われないと私は知っている。問われると,分からなくなる。」愛することは知っている。しかし愛とは何かを知らない。愛の自明性と多義性という両面性と愛の意味を知るために愛の諸形態について考える。
愛については三つの見方がある。プラトン『饗宴』の「エロス」,アリストテレス『ニコマコス倫理学』の「ピリア」,そして『新約聖書』の「アガペー」である。
本書では『饗宴』の論客たちの愛に対する思いを見ながら,エロスの持つ多様で深い意味が紹介される。
さらにキリスト教の「あなたの父なる神」と「キリストと群衆」を通して,神とイエスと群衆が相互に交わりながら,人々の中で息づく愛と,キリスト教の真実を見つめる。
人には好きと嫌いがあり,エロスの愛は反面として「憎しみ」を伴う。それらの根底には「自愛」がある。「自愛」と「他愛」の深刻な抗いにいかに応えるかを考える。
次回の第三巻では「ピリア」と「アガペー」について語られ,「エロス」を含め愛の統合的な理解が明らかにされる。
目次
第1部 愛の諸形態―エロス愛について(愛の多義性―愛の意味についての問題
エロスとしての愛1―宇宙的愛としてのエロス
エロスとしての愛2―人間的愛としてのエロス
エロスとしての愛3―人間相互愛としてのエロス
エロスとしての愛4―知恵の愛としてのエロス ほか)
第2部 愛の経験(愛の経験の自明性
愛する経験と愛される経験
愛の経験の多義性
愛の経験における共通的なもの
憎みの経験 ほか)
第3部 好きと嫌い(自愛と他愛
愛の三つの意味
愛に対立するもの
三つの愛の相互の関係
愛の対立の中間領域 ほか)
第4部 プラトンのエロス論(愛の自明性と多義性
愛の三つの形態
『シュンポジオン』の構成
パイドロスの演説1―エロスは「最も年長の神」である
パイドロスの演説2―エロスの根原性 ほか)
第5部 「あなた方の父」なる神(「あなた方の父」なる神
イエスと群衆)
商品詳細
- 出版社名
- 知泉書館
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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