グローバル格差を生きる人びと 「国際協力」のディストピア
発売日:2025年6月
- ページ数
- 212,12p
- ISBN
- 978-4-00-432070-8
- 著者情報
- 友松 夕香(トモマツ ユカ)
1977年大分県生まれ。2001年、カリフォルニア大学バークレー校政治学部卒業。2003‐05年、西アフリカ・ブルキナファソの環境生活省でJICA協力隊活動。2007年、国際農業研究協議グループ・ICRAFナイロビ本部にて訪問研究。2015年、東京大学大学院博士課程修了。博士(農学)。プリンストン大学歴史学部ポスドクフェロー、愛知大学国際コミュニケーション学部准教授などを経て、法政大学経済学部教授。専門―経済人類学、国際協力学、農業史。主著―『サバンナのジェンダー―西アフリカ農村経済の民族誌』(明石書店、2019年。第23回国際開発研究大来賞、第10回地域研究コンソーシアム賞登竜賞受賞)
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商品説明
「善意の国際協力」は限界を迎えている。アフリカ諸国の人びとはSNSや衛星放送で目にする豊かな国の暮らしを羨望し、先進国との関係に疑念を抱くようになった。援助で困窮する農村や女性、国際ロマンス詐欺や陰謀論…長年のフィールドワークをもとに人びとの目線で「国際協力」の神話を解体し、新たな共存の道を探る。
「善意」の国際協力は限界を迎えている。アフリカの人びとはSNSや衛星放送で日々目にする豊かな国の暮らしを羨望し、先進国との関係に疑念を抱くようになった。「支援」によって困窮する農村や女性、国際詐欺や陰謀論……長年のフィールド研究の成果をもとに、人びとの目線で「国際協力」の神話を解体し、新たな共存の道を探る。
目次
はじめに
序 章 グローバル格差の感情
1 「白人の国」への羨望
なぜこんなにも苦しいのか
夢は「白人の国」で暮らすこと
2 理解し合わないままの共存
なぜ白人はこんなひどいことをするのか
スマートフォンで知る「不条理」な現実
3 不均衡なグローバリゼーション
国際協力の力学
本書の構成
第1章 請い、与えられる者の日常
1 不足のなか「自立」する術
2 若者の大量失業化
出稼ぎに行きたくない
学歴に見合う仕事がない
稼ぎがない友人を助ける
3 薄利の農村ビジネス
4 公務員になりたい
第2章 農村の国際詐欺師たち
1 名声と消費のエンターテイメント
若い詐欺師の祝宴
ご祝儀散財のショータイム
2 デジタル世代による識字の活用
オンライン詐欺の台頭
若い詐欺師たちのビジネスネットワーク
3 好まれるアメリカ人とドル
アメリカの情報弱者と情報通の詐欺師たち
同情できない遠く離れた人間
4 格差が育む拝金主義
白人のカネと「ミリオンダラー」
高校教師の憂い
5 「正しくなさ」が薄まるとき
第3章 ゴリアテに立ち向かうダビデ
1 反白人感情
2 「新植民地主義」に対する愛国主義運動
経済成長から内戦へ
ゴリアテに立ち向かうダビデ
3 武装勢力と資源をめぐる西側諸国の「陰謀」
なぜ自分たちの国は混迷しているのか
フランス軍と国連平和維持軍の追放
4 別格の「白人」としてのロシア
第4章 陰謀論に共感する
1 メディアの民主化
欧米メディアへの不信
メディアの信頼性とはなにか
2 フランスの金融帝国主義
植民地通貨「CFAフラン」の継続
「保護者」としての正当化
新たな共通通貨誕生の頓挫
3 ディアスポラ活動家による代弁
アフリカ連合の誤算
解任事件の影響
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- 岩波新書 新赤版 2070
- 出版社名
- 岩波書店
- サイズ
- 18cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 新書・選書
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