社会的孤立の支援と制度 ひきこもりの20年から多元的包摂へ
発売日:2025年5月
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商品説明
「ひきこもり」という枠を超える現代の社会的孤立。20年以上にわたる国や行政による支援の変遷、相談窓口や民生委員が直面する実態、海外の研究動向を検証し、生涯にわたる社会的孤立の解消を目指す施策を提言する。
ひきこもりの長期化や高年齢化が指摘され、親が高齢になり介護が必要になった段階で親と同居している無職や未婚の成人子の存在、特に子のひきこもりの問題が浮上した。8050問題である。
社会問題化してすでに20年以上たったひきこもりとは何か。それは大きくは社会的孤立に含まれる状態であり、年齢に固有の孤立(就職先とのミスマッチを経験する時期の若者や、退職後の高齢者など)、病気や障害による孤立、心理的な背景をもつ孤立(不安感や疎外感など)などがいくつも重なって表れることだ。
本書では、ひきこもり研究の第一人者が、「ひきこもりとは多様な社会的孤立の一側面である」として、生涯にわたる社会的孤立の解消をめざす施策を提起する。
民生委員の役割、生活困窮者窓口の支援、地域包括支援センターの対応、支援論の変遷、さらには政府の政策や法律を検証することを通して、孤立の多元的な理解と支援を提言する。表80点以上、図30点と、この20年の推移がわかるビジュアルな資料も充実。
目次
はじめに
序 章 生涯にわたる孤立の状況と「ひきこもり」概念の限界
1 8050問題の登場
2 社会的孤立と8050問題
3 8050問題につながるのは「ひきこもり」だけなのか
4 ライフコースを通じた社会的孤立の視点
5 ひきこもり概念に潜在する課題
6 再び8050問題について――求められる新しい支援の形
7 本書の議論の見取り図
8 本書の構成
第1部 社会的孤立とひきこもりの概念
第1章 社会的孤立の概念――生涯にわたる孤立はどのように捉えられるか
1 社会的孤立への注目
2 孤立と孤独の概念
3 孤独・孤立の弊害と支援の困難
4 ライフコースと孤立
5 「参加」の欠如と「交流」の欠如
6 日本の孤立問題
第2章 ひきこもり概念の意義と限界
1 「ひきこもり」概念のどこに問題があるのか
2 ひきこもりの「過剰拡張」と「見過ごし」
3 ライフコースの視点からみたひきこもり
4 狭義ひきこもり層内部の「見過ごし」
5 広義ひきこもりへの「過剰拡張」――無業者の辺縁化
6 自立をめぐる親子間の葛藤
7 「ひきこもり」の限定的な用法
補論1 社会的に孤立する人の支援エピソードの検討
補論2 既存の「ひきこもり」研究の限界――社会学的研究の自己反省の試み
第3章 海外の孤立研究は何を明らかにしてきたのか――子ども・若者の対人不安と成人期への移行を中心に
1 ライフステージごとの孤独・孤立
2 子ども・若者の対人不安
3 若者の移行の危機
4 海外での子ども・若者の自立研究のまとめ
補論3 参加の欠如が対人交流に及ぼす影響について
第2部 統計調査にみる孤立とひきこもり
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 青弓社
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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