見えない世界を視る 近代日本における〈非リアリズム小説〉

山中正樹/著

発売日:2025年5月

  • 見えない世界を視る 近代日本における〈非リアリズム小説〉
  • 見えない世界を視る 近代日本における〈非リアリズム小説〉
ページ数
398p
ISBN
978-4-476-03431-8

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商品説明

言語では表現し得ない世界を、言語によって表現する。

芥川龍之介、川端康成、村上春樹、川上弘美らが描く〈非リアリズム小説〉をもとに〈読むこと〉の本質を考える。

「言語や感覚では捉えられないものが世界には存在すると考え、それを表現しようとした作家や作品、〔中略〕例えば、日本を代表する文豪である、森鴎外や夏目漱石にもそうした要素は見られ、特に、芥川龍之介・川端康成・三島由紀夫などがこれにあたる。また現代の作家では、村上春樹・村田喜代子・川上弘美なども、この系譜に連なる作家であると言えよう。
 これらの作家は、〔中略〕目の前にある現象や事物の背後に、感覚では捉えられない世界があることを認識の基盤としている。私たちの感覚では捉えられない世界、言語では表現できない世界の存在を、疑わないのだ」(本書「序章」から)

目次

はじめに
序 章 日本の近代文学における〈二つの流れ〉について
第一部 深層心理の闇/〈暗黙知〉と世界認識――近代日本文学研究上の課題

 第1章 近代日本文学研究上の課題
 第2章 〈暗黙知〉と〈世界認識〉 ――M・ポランニー『暗黙知の次元』と世界認識
 第3章 読むことのモラリティ(倫理)
 第4章 識閾下の世界 ――村上春樹の「地下二階」をめぐって

第二部 近代日本における〈非リアリズム小説〉を読む

 第1章 人間存在が抱える心の闇 ――芥川龍之介「羅生門」の〈夜の底〉
 第2章 〈生〉と〈死〉を超えて/川端康成の死生観
 第3章 宿命と人生 ――横光利一「蠅」にみる究極の不条理
 第4章 「熊の神様」を信じることの意味をめぐって ――川上弘美「神様」私論
 第5章 川上弘美「神様 2011」が描き出すもの
 第6章 死者の鎮魂/死者との共食 ――三浦哲郎「盆土産」を読む
 第7章 岩崎京子「かさこじぞう」の〈深層批評〉

終 章 第三項と〈世界像の転換〉をめぐる「ひとつ」の考察
    ――いまこそ文学教育による子どもたちの心の修復を
あとがき

商品詳細

出版社名
第三文明社
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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