感情がつくられるものだとしたら世界はどうなるのか バレットの構成主義的情動理論をめぐる、さまざまな領域からの考察
発売日:2025年4月
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商品説明
医学分野では、感情は生物学的な実体があるものとされてきました。その見解によって、例えばうつ病(不安障害)の薬物療法などが行われ、一方で同じうつ病でも社会的な影響によって生じているとされる部分は心理療法による治療が行われてきました。ただ、心理学者リサ・フェルドマン・バレットの主張するように、「感情とは根本的に社会的に構成されたものである」とすると、それは従来の見解をどのように変更したらいいのか、さらには実際の治療を変更しないといけないのか、という問いが生じます。これは精神科医に限らず、医療者全般、心理職の関心だけでなく、精神鑑定など社会制度にまで影響が及ぶ可能性があるでしょう。とはいえ、「社会的に構成されている」という言葉が指す内容は理解が難しいものです。そこで、哲学者・心理学者・神経学者によるバレット理論の解説を踏まえ、「感情が社会的に構成されている」という論に対する論説を並べました。
目次
はじめに
第1部 感情概念は変貌する その科学と哲学
1 感情の哲学から見たバレットの感情理論
感情の哲学:歴史と現状
バレットの感情理論
バレットの感情理論:哲学的意義
2 心理学における感情の理論―構成主義理論による批判と基本感情理論による応答
はじめに
基本感情理論
構成主義理論
バレットから基本感情理論への批判
バレットの批判を検討する
おわりに
3 脳は感情と理性を対立させているか
はじめに
2つのこころ:感情と理性
心理構成主義
予測する脳とこころ
感情と理性の対立を止揚する
結論
4 感情は科学の概念なのだろうか
心理学・精神医学における概念使用の特異性
「自然種」をどのように特徴づけたらよいか
感情は自然種なのかという「論争」
「論争」の評価
ふたつの戦略を使い分ける
自然種なんて怖くない?
まとめ
第2部 心理学
1 発達科学の立場から―感情の成り立ちと教育
はじめに
発達科学における感情研究
感情語と感情概念の発達
感情の教育
おわりに
2 文化によってつくられる感情―文化心理学の立場から
畏敬感情の文化的構成
フロンティア仮説
ポジティブ感情の文化的価値
感情そのものの理解と文化
感情と健康
まとめ
3 シグナルとしての表情の進化―進化心理学の立場から
はじめに
「反射」としての表情 vs. シグナルとしての表情
シグナル説再考
おわりに
4 動物の感情研究とは何か? 霊長類の表情と感情ラベリング研究からの見解
バレットとダーウィン
emotionとfeeling
動物の「感情」研究は可能か
類人猿の表情研究―何が「相同」か?
表情認識の研究―顔はそんなに重要か
感情ラベリング―とにかく難しいラベリング研究
結論
第3部 精神医学・心理療法
1 バレット理論と精神医学
はじめに
バレット理論の概要
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 金芳堂
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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