山下徳治と日本の民間教育運動 人間発達の発生論からセルフデザイニング論へ
発売日:2025年3月
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商品説明
日本民間教育運動を牽引し、今につながる独自の教育理論を形成。
山下徳治は、戦前の新教育運動や新興教育運動、戦後のスポーツ少年団運動など、日本の民間教育運動を指揮した人物である。彼は人間性の起源を問う発生論の立場から教育学を追求し、ペスタロッチやデューイに依拠して「生い立つ思想」や「造形(セルフデザイニング)論」を展開した。 鹿児島・台湾での教職経験から東京・成城小学校勤務を経て、ドイツ留学中には三木清と共にハイデガーらに従事し、訪ソの際にヴィゴツキーとも接見している。戦後はカール・ディームと親交するなど、その交流の豊かさは他に類を見ない。本書では、教育運動を牽引し、多くの戦後教育学の担い手を育てた山下の生涯に辿る。
目次
はしがき
序 章 発達研究における発生論への着目
1 教育学における「発達」をめぐる問題
2 山下徳治研究の概要
3 「発育論争」における山下徳治の立場
4 「発育論争」のその後――発生論からセルフデザイニング論への展開
5 山下徳治のモノグラフ研究――本書の構成
第I部 山下徳治における発生論の形成
第1章 鹿児島・台湾における訓導時代
1 山下家の家族経営
2 「学び」のスタイル――郷中教育と近代学校の狭間で
3 同伴者としての弟・山下兼秀
4 台湾へ――海洋学への関心
第2章 成城小学校での教育の具体的展開
1 初期の論考における子どもの原始的生活への着目
2 子どもの原始性に根ざした教育論の展開
3 子どもの詩に対する固有のスタンス
第3章 ドイツ・マールブルク大学における思索
1 マールブルク大学の聴講生
2 E・R・イエンシュとの出会い
3 「発達」と「発展」をめぐる理論問題
第4章 ドイツからの帰国とソヴィエト訪問
1 ドイツ留学からの帰国
2 帰国直後のペスタロッチ論
3 二度目の訪ソの意味
4 新興ロシアへの共感と警戒
5 デューイ研究の開始
第II部 一九三〇年代の教育研究運動と教育計画
第5章 山下の新興教育構想
1 訪ソ後の山下の教育運動に果たした役割
2 プロレタリア科学運動・新興教育運動への参加
3 『プロレタリア科学』誌への執筆
4 新興教育運動における山下の立場
第6章 山下はなぜ「教化史」を書いたのか
1 ソヴィエト・ロシア論
2 「教化史」の執筆
3 成城時代の総括
第7章 学制改革論と児童学への期待
1 教育運動史の教育学的意味
2 新教・教労運動からの離脱の具体
3 山下の学制改革論における子どもの発生論的把握
4 児童学への期待
ほか
商品詳細
- 出版社名
- ミネルヴァ書房
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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