本歌取り表現論考

小山順子/著

発売日:2025年3月

  • 本歌取り表現論考
  • 本歌取り表現論考
ページ数
511,27p
ISBN
978-4-585-39050-3
著者情報
小山 順子(コヤマ ジュンコ)
京都女子大学教授。専門は古典和歌

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商品説明

古典たる古歌を自身の歌に摂取し、新たな和歌を創造する技法、本歌取り。藤原定家が『近代秀歌』『詠歌大概』において準則を定めたこの新古今時代を特徴づける和歌表現は、如何なる歴史的展開の中で萌芽し、展開、定着していったのか。作者の意図と読者の読解との連関を支える教養・知的基盤の共同性に着目。既存の作品から表現や発想を借り、自身のものとして再生する営為の展開を、平安中期のプレ本歌取りのあり方、一大歌壇を成した藤原良経の詠作における漢詩文摂取、新古今時代の新たな和歌表現のあり方を示した藤原俊成の物語摂取、そして、新古今歌人たちが模索した諸種の本歌取り表現のなかにたどり、本歌取り成立の歴史的意義を明らかにする。

「古きをこひねがふにとりて、昔の歌の詞を改めずよみすゑたるを、即ち本歌とすと申すなり。」(『近代秀歌』)
古典たる古歌を自身の歌に摂取し、新たな和歌を創造する技法、本歌取り。
藤原定家が『近代秀歌』『詠歌大概』において準則を定めたこの新古今時代を特徴づける和歌表現は、如何なる歴史的展開の中で萌芽し、展開、定着していったのか。
作者の意図と読者の読解との連関を支える教養・知的基盤の共同性に着目。
既存の作品から表現や発想を借り、自身のものとして再生する営為の展開を、平安中期のプレ本歌取りのあり方、一大歌壇を成した藤原良経の詠作における漢詩文摂取、新古今時代の新たな和歌表現のあり方を示した藤原俊成の物語摂取、そして、新古今歌人たちが模索した諸種の本歌取り表現のなかにたどり、本歌取り成立の歴史的意義を明らかにする。

目次

例 言

序 章
はじめに
一、本歌取りとはいかなる方法か
二、レトリックとしての本歌取り
三、引用論と本歌取り
四、和歌文学研究上の本歌取り論
五、作者主体中心の本歌取り論からの脱却を目指して
結びに―本書の方法と目的

第一部 本歌取り成立前史
第一章 佳句取りと句題和歌
はじめに
一、千里「句題和歌」の創作性
二、千里「句題和歌」の先取性
三、佳句取りと即事性
結びに

第二章 『古今集』時代の〈本歌取り〉
はじめに
一、本歌取り認定の要件
二、『古今集』の万葉歌摂取
三、「古今和歌」献上と藤原興風歌
四、宇多天皇の「古今和歌」献上
五、宇多天皇と〈本歌取り〉
結びに

第三章 贈答歌と本歌取り―返歌形式の歌合・題詠―
はじめに
一、『京極御息所歌合』
二、『陽成院一親王姫君達歌合』
三、源順「万葉集和し侍りける歌」
結びに

第四章 『後撰集』時代の〈本歌取り〉
はじめに
一、引歌に対する贈答歌
二、村上天皇後宮の贈答と『古今集』
三、『後撰集』の〈本歌取り〉
結びに

第五章 引歌と本歌取り
はじめに
一、『土佐日記』と『蜻蛉日記』の引歌
二、引歌によるコミュニケーション・選別作用
三、『源氏物語』の引歌
四、引歌と本歌取りの共通点
五、本歌取りにおける詞・句の引用
結びに

第二部 漢詩文摂取
第一章 藤原良経の初学期
はじめに
一、若年期の漢詩文摂取
二、「花月百首」の訓読語利用
三、「二夜百首」の訓読語利用
四、漢詩文摂取の展開
結びに

第二章 藤原良経『六百番歌合』恋歌における漢詩文摂取
はじめに
一、発想の摂取
二、佳句取りの恋歌
三、『六百番歌合』以後の詠作
結びに

ほか

商品詳細

出版社名
勉誠社
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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