シェリング政治哲学研究序説 反政治の黙示録を書く者

中村徳仁/著

発売日:2025年3月

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ページ数
344p
ISBN
978-4-409-03137-7
著者情報
中村 徳仁(ナカムラ ノリヒト)
1995年、京都府生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。ドイツ・テュービンゲン大学博士研究員を経て、三重大学人文学部助教。専門は近現代ドイツ哲学、社会思想史。批評誌『夜航』主宰、日本エルンスト・ブロッホ研究会発起人。主な論文にDas Unbehagen im Naturrecht(Schelling Studien 10、第64回ドイツ語学文学振興会奨励賞)など

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商品説明

ドイツ観念論を代表する哲学者シェリング。超越論的観念論や自然哲学などで名高いその思想は、近年世界的な再評価が高まっている。しかし、国家と宗教のあり方が揺れる革命の時代を生き抜いたシェリングが一貫して論じたのは、実は政治に抗するための政治哲学ではなかったか。つまり「反政治」という形で。シェリング研究の最前線を取り込み、「自由」「信と知」「ケノーシス」といったテーマを潜り抜け、このテーゼの論証に捧げられた新鋭による成果。シェリングを政治哲学として読み解き、全体像の転換を図る画期作。

シェリングを政治哲学として読み解き、全体像の転換を図る画期作
生誕250年、シェリング・ルネサンスはさらなる広がりへ

ドイツ観念論を代表する哲学者シェリング。超越論的観念論や自然哲学などで名高いその思想は、近年世界的な再評価が高まっている。しかし、国家と宗教のあり方が揺れる革命の時代を生き抜いたシェリングが一貫して論じたのは、実は政治に抗するための政治哲学ではなかったか。つまり「反政治」という形で。シェリング研究の最前線を取り込み、「自由」「信と知」「ケノーシス」といったテーマを潜り抜け、このテーゼの論証に捧げられた新鋭による成果。

「シェリングは時代の大変換期にあたって、かれなりの仕方で時代に政治的に介入したのだ。本書では、かれの特異な政治性を「反政治Antipolitik」と呼びたい――これは「非政治的unpolitisch」と区別される。その含意については本書の序論で詳しく述べるが、さしあたり重要なのは、法や国家による支配が人間生活に浸透していくことを積極的に制限しようとする営為である、ということだ。そしてそれは、政治に支配されないための(メタ)政治とも言い換えられよう。」(本書より)

◎目次
まえがき 反政治神学としての哲学と宗教――なぜいまシェリングか? 

序論 正統と革命のはざまに立つシェリング――先行研究の整理
第1章 新しい神話とその前史――若き日のシェリングを取り巻く言説状況
第2章 ラディカルに開かれた「同一性」をめぐる思考――完成と個性のあいだの葛藤
第3章 国家の中の居心地悪さ――必要悪としての法と政治
第4章 ケノーシス的終末論としての哲学的宗教――『啓示の哲学』の「未来」

結論
あとがき
初出一覧
参考文献
人名索引

目次

まえがき 反政治神学としての哲学と宗教――なぜいまシェリングか? 

序論 正統と革命のはざまに立つシェリング――先行研究の整理
 第1節 シェリングにとって「政治」とは? 
 第2節 非政治的思想家、あるいは反動保守的な思想家としての評価(一九五〇年代〜六〇年代前半) 
 第3節 唯物論や青年ヘーゲル派との関係で見た評価(一九六〇年代後半〜八〇年代後半)
 第4節 シェリングそれ自体へ!――神学院時代と三月革命への注目(一九九〇年代)
 第5節 シェリング政治思想の「固有性」について――反政治と政治神学(二〇〇〇〜二〇一〇年代) 
 第6節 三つの主要テーゼと本論の全体構成

第1章 新しい神話とその前史――若き日のシェリングを取り巻く言説状況
 第1節 シェリングの生涯小史
  1 最初期:誕生からテュービンゲン神学院時代まで(一七七五〜一七九〇年頃)
  2 初期:論壇デビューから自然哲学・同一哲学の構築まで(一七九五〜一八〇九年頃)
  3 中期:『諸世界時代』の挫折から積極哲学の開始、そしてベルリンへ(一八〇九〜四〇年) 
  4 ベルリンにおける「神話の哲学」と『啓示の哲学』の構築(一八四一〜五四年)
 第2節 シェリングが生きた時代――「長い一九世紀」と「神の死」
 第3節 前世代からの継承と断絶―啓蒙主義、ロマン主義、敬虔主義
 第4節 ヴュルテンベルク敬虔主義とテュービンゲン神学院
  1 ヴュルテンベルク敬虔主義とフィリップ・M・ハーンとの幼き日の出会い
  2 揺れる神学院、そしてマギスター論文『悪の起源について』
 第5節 『ドイツ観念論最古の体系綱領』草稿と「新しい神話」 

第2章 ラディカルに開かれた「同一性」をめぐる思考――完成と個性のあいだの葛藤
 第1節 歴史の完成と悲劇――テュービンゲン正統派との対決と『独断主義と批判主義にかんする哲学書簡』
  1 「歴史哲学は不可能である」――「一般的概観」論文について
  2 テュービンゲン正統派との対決――『哲学書簡』の論争史 ほか

商品詳細

出版社名
人文書院
サイズ
20cm
フォーマット
単行本

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