ドイツ古典哲学と「学」の精神史 カントからヘーゲルへ
発売日:2025年3月
- ページ数
- 474p
- ISBN
- 978-4-8140-0565-9
- 著者情報
- 久冨 峻介(クドミ シュンスケ)
1990年福岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、京都大学人文学連携研究者。哲学・思想史
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商品説明
ドイツ古典哲学の新たな水脈、ヘーゲルはいかにして「哲学者」になったか。
ヘーゲルの『精神現象学』は徹頭徹尾時代の産物であり、先行者と同時代の人々との論争なくしては成立しなかった。カントの『純粋理性批判』の登場という衝撃によって生まれた様々な哲学論議、とりわけその中で醸成されたスピノザ主義を軸に検討し、時代のコンテクストをも踏まえながら、ヘーゲル哲学を「学」の構想のもとに位置づける。
目次
序 文
「ドイツ観念論」から「ドイツ古典哲学」へ
本書で扱う当時のドイツの状況
本書の問題設定と構成
第1部 ドイツ古典哲学の問題圏――スピノザとカント
第1章 一八世紀ドイツにおけるスピノザをめぐる論争
第1節 スピノザ論争「前史」――ドイツ啓蒙主義におけるスピノザ像の変遷:「宿命論」「無神論」としてのスピノザ
第2節 スピノザの「再発見」――一七五五年から始まる新たなスピノザ主義の萌芽と「汎神論論争」(一七八〇 ―一七八九年)の争点
第2章 カント哲学の遺産――カントvs.ヤコービ、マイモン
第1節 「建築術」としての哲学
第2節 ヤコービによるカント批判――「物自体」問題と「因果性」の超越論的使用
第3節 懐疑論からの応戦――サロモン・マイモンの「超越論的哲学」
(1)カントvs.マイモンの「神的な知性」論――カントの『超越論哲学試論』評から
(2)マイモンのスピノザ主義――神の「制限」と「窓のシャッターを閉めろ」の逸話
第2部 哲学の「根本原理」とその理論的進展――「理性」と「感情」
第3章 テュービンゲン・シュティフトにおけるフラットの「形而上学」
第1節 シュティフトの学術的環境
(1)シュティフトの教授
(2)シュティフトの学生たちと補習教師
(3)反カント陣営と親カント陣営との論争
第2節 フラットのカント論の源泉――ウルリッヒの『教程』におけるカントの「拡張」
第3節 「形而上学者」フラットのカント論――シュティフトの「超越論的哲学」受容
(1)フラットによるカント関連の書評の要点
(2)ヤコービ書評におけるフラットのヤコービ批判
(3)『断章』(一七八八年)の「因果性」理論――作為的理性と自然的信
第4節 フラットの形而上学的思惟――形而上学講義(一七九〇年)から
(1)フラットの講義の概要
(2)フラットのカント講義の特色――「因果性」をめぐって
(3)フラットの「因果性」論がドイツ古典哲学に残した影響
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- プリミエ・コレクション 136
- 出版社名
- 京都大学学術出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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