中世神仏の文芸と儀礼

有賀夏紀/著

発売日:2025年2月

  • 中世神仏の文芸と儀礼
  • 中世神仏の文芸と儀礼
ページ数
238p
ISBN
978-4-86766-078-2
著者情報
有賀 夏紀(アリガ ナツキ)
学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本語日本文学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(日本語日本文学)。専門は日本中世文学、宗教文芸。現在、北海学園大学非常勤講師、早稲田大学日本宗教文化研究所招聘研究員

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商品説明

その生成の土壌を解き明かす。仏教儀礼の場で生成される宗教文芸の思想的背景とその成立空間。

宗教言説と文芸との交渉のありさま、そしてその土壌となった儀礼空間をどう読み解くか。
仏教儀礼の場で生成されるテキスト類の特質と、その思想的・文化的背景を明らかにする。

本書は『神道集』および『辰菩薩口伝』『龍王講式』等の儀礼関連資料を中心に、中世宗教文芸の諸相と、その思想的基盤となる信仰や学問体系、成立環境について考える。

儀礼の言説から生じた文芸と、それを論理的に支えた思想との相関性を探るべく、第I部「『神道集』の言説と思想」では、法会の言説に連なる『神道集』の本文表現を確認しながら、『神道集』を構築する知識の基層を分析。これによって『神道集』の根底に広がる教理・教説や神祇信仰、また注釈世界の様相を詳らかにし、『神道集』が重層的な営みの上に成り立つことを示す。

つづいて第II部「真言宗寺院の儀礼と文芸」では、真言宗寺院に所蔵される儀礼関連の文献資料を検討する。とくに称名寺聖教の?枳尼天関連資料や、天野山金剛寺蔵の『龍王講式』の分析を通して、儀礼関連資料の背景となる教説や学問活動の様態を探る。

目次

序 章 
一 本研究の方法
二 各章の梗概

第I部 『神道集』の言説と思想

第一章 『神道集』研究史
一 本地垂迹説と『神道集』
二 『神道集』の成立と諸本
三 『神道集』研究の展開

第二章 『神道集』の本文表現と仏教儀礼
はじめに
一 本地説の形式と修辞
二 本地説の文言と法会資料
三 『神道集』の文章形成
おわりに

第三章 『神道集』の神祇観と実者
はじめに
一 神の分類「権者」と「実者」
二 実者神と「実業」
三 「権化実類」をめぐる中世の言説
四 『神道集』の三分類
おわりに

第四章 『神道集』「諏方縁起」の女神と禁忌
はじめに
一 南北朝期の「家」の問題
二 『神道集』の夫婦
三 「諏方縁起」の主題
四 春日姫と荒膚 / おわりに

第五章 『神道集』「白山権現事」の王子たち
はじめに
一 「五人王子」の本地説
二 白山信仰と禅定道
三 白山と五台山
おわりに

第六章 『神道集』の「鹿嶋縁起」と注釈
はじめに
一 『神道集』の「鹿嶋縁起」
二 鹿嶋神と天津児屋根
三 神宮寺と十一面観音
四 金鷲・銀鷲と日本紀注
五 『神道集』と東国の諸注釈
おわりに

第II部 真言宗寺院の文芸と儀礼

第一章 『神道集』の辰狐王菩薩曼荼羅
はじめに
一 稲荷神の本地説
二 辰狐王と文殊菩薩(一)外用の徳
三 辰狐王と文殊菩薩(二)内証の功
四 対句表現と儀礼テキスト
五 眷属たちと本尊図像
六 『神道集』の現世と後生
おわりに

第二章 『辰菩薩口伝』と中世仮託文献
はじめに
一 「安然口決」と円密一致の曼荼羅
二 『法華経』 ほか

商品詳細

出版社名
文学通信
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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