家具からインテリアへ ヴィクトリア朝小説にみるイギリス室内装飾文化史

三宅敦子/著

発売日:2025年2月

  • 家具からインテリアへ ヴィクトリア朝小説にみるイギリス室内装飾文化史
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ページ数
287,30p
ISBN
978-4-7791-3017-5
著者情報
三宅 敦子(ミヤケ アツコ)
兵庫県出身。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程英文学専攻単位修得退学。大阪公立大学博士(文学)。西南学院大学文学部講師、准教授を経て、西南学院大学外国語学部教授。19世紀イギリス文学・文化専攻

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商品説明

美の民主化から大衆化へ―中流階級が支配的社会勢力となったヴィクトリア朝イギリス。貴族階級との差異化を意識した中流階級は、家庭生活と社会的体面の維持に重きをおくようになる。1851年のロンドン万博を機に促された「デザイン改革」は、中流階級が従うべき「よき趣味」に基づく室内装飾を広めていった。「よき趣味」を反映した家具への関心は、「審美改革」の影響を受け、パーソナリティの表象となるインテリアが誕生する―

なぜイギリスの中流階級は、インテリア自慢をしてきたのか
〈趣味〔テイスト〕〉 をキーワードに、
階級制度に根ざした室内装飾文化の形成をたどり、
ディケンズ、ギッシング、ジェイムズの小説にみられる室内装飾表象を分析する。

中流階級が支配的社会勢力となったヴィクトリア朝イギリス。貴族階級との差異化を意識した中流階級は、家庭生活と社会的体面〔リスペクタビリティ〕の維持に重きをおくようになる。1851年のロンドン万博を機に促された「デザイン改革」は、中流階級が従うべき「よき趣味〔テイスト〕」に基づく室内装飾を広めていった。「よき趣味〔テイスト〕」を反映した家具への関心は、「審美改革」の影響を受け、パーソナリティの表象となるインテリアの誕生へと連なってゆく。

目次

序章  「私」を語るインテリア
 第1節 自己演出の舞台装置としての室内装飾
 第2節 イギリス室内装飾文化に関する近年の研究動向
 第3節 英米室内装飾文化研究の新たな視点としての「趣味」
 第4節 本書の視点と特色、および考察領域

第1章 室内装飾文化誕生の背景
 第1節 イギリス文化史研究の変遷と室内装飾文化への関心の誕生
 第2節 十九世紀イギリス中流階級の定義とその研究史
 第3節 ヴィクトリア朝中流階級と家庭の神聖化
 第4節 中流階級の居住空間を〈読む〉
  ──ベンヤミン、ポー、ブルデュー、そしてボードリヤール

第2章 デザイン改革の明示的な始まりとしてのロンドン万博
 第1節 ロンドン万博の文化史的意義に関する先行研究
 第2節 国民の趣味の教化を目指したロンドン万博
 第3節 ヘンリー・メイヒューの小説に表象された趣味の教化の場としてのロンドン万博
 第4節 ヘンリー・メイヒューの小説で諷刺された教化されない国民たち
 第5節 『デザインと製品のための雑誌』というデザイン改革の言説

第3章 諷刺されるデザイン改革と展示される装飾品
     ──ディケンズが描く室内装飾
 第1節 『ハード・タイムズ』で諷刺されたヘンリー・コールとデザイン改革
 第2節 ヘンリー・コールのデザイン改革と功利主義
 第3節 「恐怖の館」で諷刺されたサウス・ケンジントン・システム
 第4節 書簡と伝記に反映されたディケンズの室内装飾への関心
 第5節 『荒涼館』で諷刺されたロンドン万博と展示される室内装飾品

ほか

商品詳細

出版社名
彩流社
サイズ
22cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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