なぜ「同意に基づく武力行使」が正当化されるのか 理論と実行からの探求
発売日:2025年2月
- ページ数
- 339p
- ISBN
- 978-4-8140-0564-2
- 著者情報
- 村角 愛佳(ムラカド マナカ)
神戸大学大学院法学研究科特命助教。金沢大学人間社会学域法学類早期卒業。京都大学大学院法学研究科修士課程および博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC1)、京都大学大学院法学研究科特定助教、ドイツ・マックスプランク比較公法・国際法研究所客員研究員を経て、2024年より現職
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商品説明
領域国の同意があれば他国によるその領域での武力行使が許される、という論理はなぜまかり通ってしまうのか?「国家対国家」では零れ落ちるその理論的陥穽、国際法学の一大難問である「同意による正当化」に対し、「人間的視座」から新たな理論を提示。これまでの矛盾した議論を根本から塗り替える解法を、混迷の世界に提示する。
ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルと周辺諸国との対立。いかなる逸脱も許されないはずの「武力行使の禁止」原則が、いま、いとも易々と破られている。領域国の同意があれば他国によるその領域での武力行使が許される、という論理はなぜまかり通ってしまうのか?「国家対国家」では零れ落ちるその理論的陥穽、国際法学の一大難問である「同意による正当化」に対し、「人間的視座」から新たな理論を提示。これまでの矛盾した議論を根本から塗り替える解法を、混迷の世界に提示する。
目次
序 章 国際法における国家・人間・武力行使
第1節 同意に基づく武力行使をめぐる問題と伝統的な国家対国家的視座の限界
I.同意に基づく武力行使をめぐる理論的・実践的問題
II.理論的問題に対する伝統的な国家対国家的視座からの先行研究
III.理論的問題における伝統的な国家対国家的視座の限界と、実践的問題との非関連性
第2節 武力行使禁止原則における人間的視座の必要性
I.国際法における人間的視座
II.国際法における人間的視座を武力行使禁止原則へ導入する必要性
第3節 本書の方法論、構成、用語の定義および射程
I.本書の方法論
I-1.国連憲章第2条4項と慣習法上の武力行使禁止原則の関係
I-2.武力行使の分野における国家実行の評価方法
II.本書の構成
III.用語の定義および射程
第1部 同意に基づく武力行使の理論
第1章 同意に基づく武力行使の既存の正当化理論
第1節 学説の議論状況の整理
I.違法性阻却説
II.武力行使禁止原則不適用説
第2節 両説の相違の根底にあるとされている対立
I.ILCにおける同意の法的位置付けをめぐる対立
II.ILCにおける対立と両説の相違の関連性
第2章 同意に基づく武力行使の正当化理論の再構築
第1節 同意の法的性質をめぐる対立の様相
I.同意内在説
II.同意内外区別説
第2節 同意に基づく武力行使の正当化理論における対立の真相
I.武力行使の文脈における議論の錯綜
II.武力行使禁止原則が強行規範であるという問題から回避する試み
III.武力行使禁止原則の国家対国家的視座とその限界
第3節 武力行使禁止原則の2元的理解による正当化理論の再構築
I.武力行使禁止原則の2元的理解の全体像
II.抽象的国家による抽象的国家利益の放棄としての武力行使への同意
III.武力行使禁止原則の2元的理解の基盤
IV.jus ad bellumに関する他の議論との関連
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- プリミエ・コレクション 138
- 出版社名
- 京都大学学術出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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