石油が国家を作るとき 天然資源と脱植民地化

向山直佑/著

発売日:2025年1月

  • 石油が国家を作るとき 天然資源と脱植民地化
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ページ数
231,53p
ISBN
978-4-7664-3004-2
著者情報
向山 直佑(ムコヤマ ナオスケ)
東京大学未来ビジョン研究センター准教授。1992年生まれ。東京大学法学部卒業後、同大学院法学政治学研究科総合法政専攻修士課程修了。2021年3月、オックスフォード大学政治国際関係学部博士課程修了(DPhil in International Relations)。ケンブリッジ大学政治国際関係学部ポストドクトラルフェローを経て、現職。石橋湛山新人賞、日本国際政治学会奨励賞、佐藤栄作賞優秀賞等、受賞多数

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商品説明

「本来存在しないはずの国家」はなぜ誕生したのか。植民地時代の石油は、なぜ、あるはずのない国家を生み出したのか。天然資源が国家形成に与える影響について、理論的かつ体系的な説明を与える新鋭による快著。

「本来存在しないはずの国家」はなぜ誕生したのか。
植民地時代の石油は、なぜ、あるはずのない国家を生み出したのか。
天然資源が国家形成に与える影響について、
理論的かつ体系的な説明を与える新鋭による快著。

本書は、石油資源が植民地期の政治に与えた影響と、それにより誕生した「本来存在しないはずの国家」の形成メカニズムを解明する。特に東南アジアのブルネイ、中東のカタールとバーレーンを中心に、他の植民地行政単位と比較し、これらの地域がなぜ単独で独立し、他はより大きな国家に併合されたのかを明らかにする。歴史的には、宗主国が小規模植民地を合併し連邦として独立させようとした脱植民地化の局面を取り上げる。宗主国は冷戦や独立運動のなかで、国際秩序の安定を図りつつ友好国を増やすため合併を推進したが、少数の植民地はその圧力を退けて単独独立を果たした。本書は、この独立がなぜ可能だったかを石油の存在と保護領制度という現地支配者の維持と保護を与える統治形態に焦点を当てて検証し、これらが小規模植民地を周辺から切り離し、新たな国家形成を導いたことを論証する。

目次

序章
パズルとしての単独独立/本書の主張/研究方法/本書の意義/本書の構成

第1章 単独独立の理論
二つの歴史/単独独立の理論/対抗仮説/結び

第2章 ボルネオ島における石油と脱植民地化――ブルネイの単独独立
帝国主義時代のボルネオ/ボルネオの脱植民地化/ブルネイの単独独立/
サラワク、北ボルネオ、オランダ領ボルネオ/結び

第3章 ペルシャ湾岸における石油と脱植民地化――カタールとバーレーンの単独独立
帝国主義時代の湾岸南部/湾岸における脱植民地化/カタールの単独独立/バーレーンの単独独立/
ラアス・アル=ハイマの失敗/結び

第4章 他地域における単独独立とその不在――クウェート、西インド諸島、南アラビア
クウェート/西インド諸島/南アラビア/結び

第5章 天然資源の多様な影響――歴史と比較の観点から
資源の分類/石炭/金銀/天然ガス/結び

結論
主な分析結果/国家形成を再考する/資源政治を再考する/現代政治への示唆


 あとがき
 註
 参考文献
 索引

商品詳細

出版社名
慶應義塾大学出版会
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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