セヴラック追憶の変奏曲 全ピアノ作品とその創作思想
発売日:2025年1月
- ページ数
- 342p
- ISBN
- 978-4-393-93235-3
- 著者情報
- 深尾 由美子(フカオ ユミコ)
桐朋学園大学ピアノ科卒業後、イタリア、ウィーン、ドイツでピアノソロ、室内楽の研鑽を積み、フランス国立リヨン地方音楽院修了。2021年桐朋学園大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。博士(音楽)。日本音楽学会、日本セヴラック協会、日本フォーレ協会、日本スペインピアノ音楽学会所属
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商品説明
南仏の自然とともに育まれた文化への思いを、独特の語法と音で表現し続けた作曲家の軌跡。
セヴラックの音楽の魅力は何といっても、みずみずしく、歌心に満ちており、新鮮な風が漂い「人はそこで胸いっぱいに深呼吸するのだ」といったような愛のある音楽なのだ。――館野 泉(「フランス近代の、人間愛溢れる音楽」より)
ドビュッシーやラヴェルと時を同じくしたフランス近代の作曲家デオダ・ド・セヴラック(1872-1921)。南フランスに出自を持つ彼は、故郷ラングドックやカタルーニャの豊かな自然とともに育まれた歴史や文化への思いを、独自の語法によって音で表現し続けた。敬虔さ、人間愛、豊かな感性を持ち合わせ、「大気のように私たちを包み込み、同時に詩的で色彩豊かで品の良さを兼ね備えている」セヴラックの音楽の背後には、南フランスの美しい自然が輝きを添えている。
その演奏と研究に積極的に取り組み、その豊穣なピアノ音楽の世界を極めたピアニストによる、演奏と鑑賞のためのガイドブック。セヴラックの創作思想を追い(第1章)、全ピアノ作品を解説(第2章)するとともに、独自の和声法への詳細な分析(第3章)を加え、生地であるフランスよりも日本での人気が高いと言われるセヴラック独特の音楽の世界を、とことん掘り下げる。近代フランスのピアノ音楽レパートリーへの新たな扉を開く。
目次
出版に寄せて(ピエール・ギヨー)
フランス近代の、人間愛溢れる音楽(舘野 泉)
プロローグ
セヴラックの音楽との出会い
セヴラックという作曲家
本書の構成
第1章 セヴラック 生涯と創作思想
1 セヴラックのピアノ音楽
「思い出の音楽」と地域主義
フランス音楽の多様性
多言語国家フランス――音楽の地方性の背景
南北の違い
4期に分けられるセヴラックのピアノ作品
2 セヴラックの創作思想はどのように育まれたのか
生い立ちと故郷で受けた教育――地域主義の萌芽
セヴラック家
アミエル神父の教育
コラム 《牛飼いの歌》――セヴラックの地域主義のモチーフ
3 パリ・スコラ・カントルム――古楽復興と地域主義の合流点
ボルドとの出会い
スコラ開設の経緯
ボルドの教育方針
スコラ・カントルムとパリ音楽院
ヴァンサン・ダンディの教育
ギルマンとセヴラック
グレゴリオ聖歌復興運動とセヴラック
ソレーム修道院でのグレゴリオ聖歌体験
修道士たちとの別れ
コラム 聖歌・ルネッサンスの多声音楽から得た2つのヒント――「旋律的な和声」と音楽的な感動の種類
4 セヴラックの南仏地域主義
フレデリック・ミストラル
フェリブリージュLe Félibrige――南仏オック語文学復興運動
楽譜に書き込まれた南仏の習俗と鐘の音
スコラとフェリブリージュ
スコラとカタルーニャの音楽家
南仏とカタルーニャの友好性――フェリブリージュとラナシェンサの絆
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 春秋社
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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