日本語の外へ

片岡義男/著

発売日:2024年12月

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ページ数
638p
ISBN
978-4-480-43999-4
著者情報
片岡 義男(カタオカ ヨシオ)
1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、1974年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。1975年『スローなブギにしてくれ』で野性時代新人賞を受賞

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商品説明

母国語によって人は規定され、社会は言葉によって成立する。日本語のなかで生きる私たちはその歪みを通してしか考えられない。ではその歪みから自由になれるのだろうか。英語と日本語への熟考が、やがて読み手を世界の認識の根源まで導く。刊行時には「1997年は加藤典洋の『敗戦後論』と本書の出現で画期的な年として記憶されることになるだろうと思った」(高橋源一郎)と評された名著の復刊。

湾岸戦争をアメリカのTV放送だけで追ってみる、という試みから始まった本書は、アメリカを突き動かす英語という言葉の解明へと焦点を移していく。母国語によって人は規定され、社会は言葉によって成立する。たえず外部を取りこみ攻撃し提案していく動詞中心の英語に対し、日本語とは自分を中心とした利害の調整にかまける言葉だと著者は結論付ける。
言語にはそれぞれ美点と歪みがある。日本語のなかで生きる私たちは日本語という「歪み」を通してしか考えられない。「戦後」という時空間は、実はその「歪み」そのものなのだ。ではその歪みから自由になることはできるのだろうか。「歪み」を熟知したうえで「歪み」を駆使すれば、日本語の外へでていくことはできる、と著者は書く。英語と日本語への熟考が、やがて読み手を世界の認識の根源まで導く鮮やかな思考の書。

1997年は加藤典洋の『敗戦後論』と片岡義男のこの本の出現で画期的な年として記憶されることになるだろうと思った。(高橋源一郎『退屈な読書』より)

カバーデザイン 杉山健太郎

目次

第1部 アメリカ
 湾岸戦争を観察した
  八月二日、軽井沢、快晴
  犬にでもくれてやれ 
  ウエイ・オヴ・ライフを守る 
  町を囲んだ黄色いリボン 
  「日本はアメリカとともにあります」と首相は言った 
  「神の目から見れば」 
  仕事をすませて家へ帰ろう 
  大統領の得点 
  帰って来る死体の映像 
  ヘリコプターは上昇し飛び去った 
  メモリアル・デイにまた泣く 
  第九条 
 フリーダムを実行する 
  個人主義にもとづく自由と民主の視点 
  真実はまだ明かされない
 遠近法のなかへ
  『クレイジー』というテーマ曲 
  エルヴィス・プレスリー・エコノミックス 
  現状は好転していかない 
  「彼らはとにかく頑固だよ」 
  ラディカルさの筋道 
  ヒラリー・ロダム 
  ヴァージニア・ケリーの死 
  グレン・ミラー楽団とともに 
  もっとも良く送られた人生 
  大統領が引き受けたこと 
  小さく三角形に折りたたんだ星条旗 
  煙草をお喫いになりますか 
  午後を過ごす最高の場所 
  キノコ雲の切手 
  ジープが来た日
  ちょっと外出してピストルを買って来る 
  キャロル・ホルトグリーン 

ほか

商品詳細

シリーズ名
ちくま文庫 か21-4
出版社名
筑摩書房
サイズ
15cm
対象年齢
一般
フォーマット
文庫

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