ジョージア映画全史 自由、夢、人間
発売日:2024年8月
- ページ数
- 493p
- ISBN
- 978-4-86624-102-9
- 著者情報
- はらだ たけひで(ハラダ タケヒデ)
画家・絵本作家/ジョージア映画祭主宰。1954年、東京都に生まれる。1975年から2019年まで、東京・岩波ホール(2022年に閉館)で世界の名作映画の上映に携わる。1978年に映画「ピロスマニ」の公開を担当して以降、ジョージア文化、特に同国の映画の紹介に努め、2018年、2022年、2024年にジョージア映画祭を開催する。絵本に『パシュラル先生』のシリーズ、『フランチェスコ』(ユニセフ=エズラ・ジャック・キーツ国際絵本画家最優秀賞)など多数。2022年にジョージアの各都市で「聖ピロスマニ」と題した個展(在ジョージア日本大使館主催)が開催された。2024年に在日ジョージア大使館からジョージア日本友好賞が授与される
セブン-イレブン受取り(送料無料)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
宅配(送料¥550税込)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。
商品説明
ソ連時代の抑圧と人々の抵抗、独立後の混迷から今日まで。巨匠フェリーニ監督が「私を不覚にも泣かせる全てがある」と称讃したジョージア映画の全貌に迫る。それはこの国の長く波乱に満ちた歴史と個性的な文化、映画人の誇りと情熱、闘いの記録にほかならない。
ジョージア映画はこの国の歴史ある民族文化とともに独自の存在感を世界に示してきた。(略)スプラ(ジョージア式宴会)のように人々の魂を謳い、高揚させて度重なる苦難のなかで人々の心を支えてきた。わたしたちにとって未だに知られざる森であるジョージア映画は、いったん分け入ると、その奥深さに戸惑いながらも畏敬の念を禁じえない。ジョージアに映画が誕生しておよそ130年、その間、この国の映画人は欧米の映画とは一線を画す魅惑的な作品を数多く製作してきた。恍惚とした生きる歓び、大らかな笑い、身を切るような悲しみ、慟哭、真実への探求、永遠への憧憬―ジョージアの人たちの人間味溢れる、多様な姿をスクリーンに映し出してきた。
わたしは長い間、ジョージア映画に心を囚われてきた。ジョージア映画を通して人間の在るべき姿を知り、固有の文化、風習に魅了されてきた。この本には、わたしがジョージア映画から知り得たこと、ジョージアの映画人から聞いてきたこと、そのほぼすべてを記した。今日、世界が激しく揺れ動き、過去の歴史が遠のくなか、わたしの拙い文章から、ジョージアの人々の愛や夢、情熱や勇気、誇りに少しでも思いを馳せていただければ幸いである。(略)
19世紀末に映画が誕生して以降、ジョージアでは、1910年代、多くの才能ある芸術家が映画という新しい表現に魅せられ、製作の現場に入っていった。1920年代に入り、ソヴィエト政権下に置かれたが、ロシア・アヴァンギャルドの影響を受けて、芸術的意欲に富んだ作品が盛んに製作された。1930年代、政府によってアヴァンギャルドが否定され、社会主義リアリズムが提唱される。そしてスターリンによる粛清が行われ、多くの国民が処刑され、流刑された。1940年代、第二次世界大戦が勃発、戦中戦後にかけて人々が窮乏するなかで、民衆の心を高揚させるために映画が製作される。
1950年代、スターリンの死後、彼への批判が行われ、「雪どけ」の時代が訪れる。映画にも新しい風が吹き込まれてゆく。1060、70年代、厳しい検閲にもかかわらず、若い才能が多様に開花し、数多くの傑作が誕生する。1980年代、社会経済が低迷し、体制を問う作品が現れてゆく。その後、ペレストロイカ(建て直し)を経て、ソ連邦は解体へと向かう。
1990年代、ジョージアは念願の独立を果たすが、その後に起きた内戦と紛争で社会は荒廃し、映画製作も打撃を受ける。そして21世紀の今日に至るわけである。特にソ連邦時代の政治的な抑圧下、その長く困難な歳月をジョージアの映画人はジョージア人であることを誇りに、作品に自らの民族文化を積極的に取り入れ、体制への批判、自由への願いを込めて作品を製作し、果敢に独自の道を切り開いてきた。(略)
??度重なる困難にもかかわらず、生きる歓びを大切にして、決して屈しない、つよく大らかな心。そして友情に対して揺ぐことのない、無償の与える心、歓待する心。それらジョージア人の気質のすべてが映画の核となって、その比類ない魅力を形作っている。(序章より抜粋)
目次
第1章 ジョージア映画の誕生??ロシア帝政末期
第2章 ジョージア映画の草創期??独立からソヴィエト政権下へ
第3章 抑圧と粛清??スターリン時代の暗黒
第4章 世界大戦と戦後の窮乏のなかで
第5章 ジョージア映画の再生と新しい波
第6章 百花繚乱のジョージア映画
第7章 ジョージア映画の成熟と発展
第8章 改革、そしてソ連邦の崩壊へ
第9章 独立後の混迷、激動する世界で
終章 ジョージアという魔法
〈年表、本書におけるジョージア映画の監督と作品、参考文献〉
商品詳細
- 出版社名
- 教育評論社
- サイズ
- 22cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
- 本の帯に関して
- 帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。 - 版・表紙について
- 版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。