戦乱で躍動する日本中世の古典学

前田雅之/著

発売日:2024年7月

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ページ数
950p
ISBN
978-4-86766-047-8

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商品説明

そもそも古典なるものの意識はどう生まれたのか。
日々揺れ動きながら、過去・伝統を意識しつつ、伝統の枠組みの中で新たに古典学なり、和歌なりを生み出していくダイナミックな人々の行為を、政治変革や戦乱なかから描き出し、日本における古典知や、古典的素養のありかたを考える。
古典と戦争はどのような関係にあるか。「文学」の重みを考え抜き、そのありかたを歴史的展開の中で叙述する。
古典とは何か。国文学とは何か。根源から説き起こす。

【今後、古典が復興することはおそらくないだろうと思われるが、世界情勢の変容に伴う、新たな国学、ナショナリズムの覚醒による全体主義的な復興ではなく、自己のアイデンティティとは何かという真摯な疑問によって、加えて、現在を相対化するためのツールとして、古典が復興することを今は祈りたい。古典をもつ国・共同体に生まれた人間としては、古典から逃れることなどできないのである。ならば、堂々と古典の中に飛び込もうではないか。それが根無し草にならない唯一の方法であるからである。】……「エピローグ」より

目次

プロローグ 古典と戦乱・抗争をめぐる序章
 はじめに―文学と戦争の親和性―
 一、前近代文明圏の古典と日本の古典・和歌
 二、日本古典における「文学」の重み

第一部 和歌の世界

第一章(総論1) 勅撰集の展開と和歌

序論 戦乱・政治変革と古典・和歌の相互補完的循環構造
はじめに―シュンペーターから―
一節 『古今集』・三代集
 一、『古今集』編纂の意味するもの
 二、三代集の虚実
二節 『後拾遺集』?『千載集』―勅撰集という〈伝統〉の形成―
 一、「和歌は我国の風俗なり」という共同観念の形成
 二、『後拾遺集』の撰集方針と構成
 三、金葉集』と『詞花集』
 四、『千載集』―勅撰集の制度的完成―
三節 『新古今集』?『新続古今集』―『新古今集』以降の勅撰集の撰集―内乱・抗争・正統性―
 はじめに
 一、『新古今集』と戦乱・幕府
 二、『新勅撰集』から『風雅集』
 三、武家執奏の四代集
各論1 戦乱と撰集─両者の相補的関係をめぐって─
 はじめに
 一、『千載集』の撰集と戦乱―保元平治の乱・治承寿永の乱・平家滅亡の硲で―
 二、後鳥羽院と『新古今集』―束の間の安定期が生んだ奇跡―
 三、承久の乱と『新勅撰集』―戦乱と撰集の相補的関係の一時的終焉―
 おわりに
四節 応仁の乱前後における和歌の隆盛
 一、『永享百首』の詠進
 二、甘露寺親長の月次和歌会と公武歌合
 おわりに―和歌的公共圏の完成者としての足利義尚―
各論2 実朝の題詠歌─結題(=四字題)歌を中心に─
 はじめに―「月前擣衣」から―
 一、実朝の四字題
 二、実朝創案の四字題和歌
 おわりに―実朝を中世歌人と捉えるために―
各論3 足利将軍家における政事と文事─武家執奏・和歌・打聞─
 一、武家執奏の勅撰集へ
 二、義持の廃絶と義教の復活
 三、足利義尚の新たな戦略
各論4  ほか

商品詳細

出版社名
文学通信
サイズ
22cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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