東アジアの死生学・応用倫理へ

池澤優/著

発売日:2024年6月

  • 東アジアの死生学・応用倫理へ
  • 東アジアの死生学・応用倫理へ
ページ数
492,15p
ISBN
978-4-497-22414-9

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商品説明

1960年代に欧米で成立した新しい学問分野である「死生学」(東アジアでは「生死学」ということが多い)、「生命倫理学」の中国・台湾での展開をキーパーソンとその著作の分析からたどる。死を考えるというのは古くから宗教が担ってきたことであり、往々にして特定の宗教(儒教を含む)が理論構築の大元となっている。しかし、宗教ではなく、学術としたことで不特定多数の人に受け入れられる素地ができ、公的領域での活動も可能になった。現代的な宗教の様相を論じるというのがテーマのひとつとなっている。また、現代において死を考えることは、医療とも密接に関係している。そこから健康保健制度、インフォームド・コンセント、ホスピスなどについての社会学的な考察もテーマとなってくる。

目次

はじめに

第I部 中国の医療倫理・生命倫理
第一章 生命倫理と文化
(1)伝統的医療倫理の基本構造
(2)生命倫理の成立
(3)標準的生命倫理の言説
(4)パーソン論の文化的・歴史的背景
(5)ドイツの生命倫理における「規範的人間像」
(6)日本の生命倫理における「かかわりあいとしての人間」
(7)小結
第二章 中華人民共和国の医療倫理・生命倫理
(1)現代中国の医療倫理
(2)邱仁宗『生命倫理学』(1987)
(3)計画生育――聶精保『沈黙の裏側に――中絶に関する中国人の声』(2005)
(4)李本富・李曦『医学倫理学十五講』(2007)
(5)周海春『中国医徳』(2002)
(6)張大慶『医学人文学導論』(2013)
(7)小結
第三章 中国伝統医学の医療倫理とその近代的変容
(1)職業としての「医」(醫)の成立と病因論
(2)儒教と医療(儒医と庸医)
(3)中国の生命倫理言説の起源――清末・民国期の優生思想
(4)小結
第四章 エンゲルハートのキリスト教生命倫理
(1)『生命倫理の基礎づけ』(初版1986、第二版1996)
(2)『キリスト教生命倫理の基礎づけ』(2000)
(3)エンゲルハートは「回心」したのか?
(4)コメント
第五章 儒教的生命倫理という戦略――健康保健政策との関係
(1)『儒教的生命倫理』(1999)の諸論理
(2)儒教は家族をベースとする自由放任主義なのか?
第六章 インフォームド・コンセントに関する議論と文化的差異
(1)儒教的生命倫理によるインフォームド・コンセントの否定
(2)「儒教的生命倫理」の論理とその欠点
(3)中国伝統医学における告知
(4)家族同意と保護性医療に関する法的規定
(5)医学的慣行としての家族告知と患者の希望
(6)二〇〇七年の妊婦死亡事件
(7)妊婦死亡事件を受けたインフォームド・コンセントに関する論争
(8)二元対立的に文化的差異を論じる議論
(9)二元対立的文化観を否定する議論
(10)文化的差異とは何なのか

第II部 台湾の生死学< ほか

商品詳細

出版社名
東方書店
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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