資本主義の多重危機
発売日:2024年7月
- ページ数
- 283p
- ISBN
- 978-4-00-061647-8
- 著者情報
- 伊藤 誠(イトウ マコト)
1936年生。経済学者、東京大学名誉教授。東京大学経済学部教授、國學院大學経済学部教授、国士舘大学大学院グローバルアジア研究科教授、日本学士院会員を歴任。2023年2月7日没。日本を代表するマルクス経済学者として大きな功績を遺した
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商品説明
一九八〇年代、反ケインズ主義的な政策潮流として登場した新自由主義は、新古典派ミクロ理論に基づいて社会的規制から資本主義を解放し、民営化と公的負担の削減をすすめ、労働組合を弱体化して多くの人びとを非正規雇用に再編した。しかし当初の期待は破れて久しく、成長の衰退、格差の拡大、少子高齢化などを招き、さらには地球温暖化やコロナ禍にも対処しえないことがいまや明白になった。新自由主義が招いた今日の多重危機から脱却し、働く人びとが主人公となる社会のビジョンを論じる。
社会的規制から経済を解放し、公的負担の削減を進め、雇用を多様化させた新自由主義。しかしその夢は破れて久しく、格差の拡大、少子高齢化などを招き、さらには地球温暖化やコロナ禍には対処しえないことが明らかになった。折り重なる危機から脱却し、オルタナティブを展望するには。資本主義を根底から問い続けた碩学の遺著。
目次
はじめに
解説者による付記(清水真志・??村信之)
I プレリュード
第一章 価値概念の進化とその歴史的基礎――マルクスのアリストテレスとの対話から――
1 マルクスのアリストテレスとの対話
2 商品の通約性の基礎
3 宇野弘蔵の理論的介入
4 価値形態論への歴史的基礎
第二章 資本主義の螺旋的進化――グローバリゼーションと新自由主義――
1 資本主義世界システムの進化
2 自由な競争的市場の制限へ
3 競争的市場秩序の再活性化
4 その諸問題と変化の可能性
II 新自由主義的資本主義の危機
第三章 サブプライム恐慌からユーロ危機へ――ケインズ主義はなぜ機能しないのか――
1 ソブリン危機の脅威
2 労働力の債務危機
3 新自由主義的緊縮政策への再反転
4 どうしてこうなるのか、何をなすべきか
第四章 現代資本主義における貨幣・金融の政治経済学――ラパヴィツァスとディムスキーの論争をめぐって――
1 方法論上の争点
2 理論的抽象の歴史的基礎
3 現代資本主義について残された諸論点
第五章 格差再拡大の政治経済学――『二一世紀の資本』を読む――
1 格差再拡大の政治経済学――ピケティの話題作
2 補完すべき論点――『資本論』との対比から
3 格差再拡大へのオルタナティブ
第六章 新自由主義的資本主義の再考――D・コッツの新著によせて――
1 SSA理論にもとづく新自由主義的資本主義の総括
2 労資関係の再編と情報技術の役割
3 日本は例外か
4 これからの社会経済への選択肢
第七章 世界経済の構造変化と先進諸国の衰退
1 先進諸国の衰退
2 途上諸国の分化と高成長
3 世界経済の構造転換
付 記
III 典型例としての日本資本主義
第八章 日本における住宅金融と金融不安定性
1 高度成長期の住宅問題
2 低成長のもとでの住宅金融の拡大
3 バブルとその崩壊過程におけ ほか
商品詳細
- 出版社名
- 岩波書店
- サイズ
- 22cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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