色彩から読み解く「源氏物語」
発売日:2024年6月
- ページ数
- 254p
- ISBN
- 978-4-7505-1844-2
- 著者情報
- 江崎 泰子(エザキ ヤスコ)
長年、編集者として雑誌や単行本の企画・制作に携わった後、1988年、末永蒼生とともに(株)ハート&カラーを設立。色彩心理とアートセラピーの専門講座「色彩学校」の運営や講師を行うかたわら、色彩関係の出版企画、カラーデザインの仕事なども手がける。色彩の中でもとくに日本の伝統色に関心が高く、着物や歌舞伎、浮世絵などの日本文化を色彩を通して研究。平安の色に関しては、染織家・吉岡幸雄、装束研究家で作家・近藤富枝、『源氏物語』研究家・潮崎晴らに師事。『源氏物語』から江戸の流行色まで、色彩心理の視点も交え、その魅力を伝えている
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商品説明
萌黄色、桜色、茜色、菫色、桔梗色…平安時代、貴族たちは衣装を自生の植物で染め上げ、それらをいくえにも重ねて身に纏っていた。その色のコーディネートは「重ね色目」と呼ばれ、桜重ね、紅梅重ね、柳重ね、〓の羽重ね、紅葉重ね、雪の下重ね…四季折々の美しさに富んだ名を持つ。その様子をもっともよく今に伝えるのが「源氏物語」だ。物語は、登場人物たちのきらびやかな衣装、交わされる文、華やかな年中行事など、色彩に溢れている。女房として宮廷に仕えた紫式部は、確かな観察眼と天才的な色彩感覚で、それらの色に、女性たちの喜びや悲しみ、嫉妬、生きづらさを託している。
〈紫式部は色に何を託したのだろう?〉
●最愛の女、紫の上は赤紫と紅。
●ひと夏の恋の相手、夕顔はラベンダー色。
●よき相談相手、花散里は露草の青。
●出家をした藤壺、空?は墨のようなグレーの鈍色(にびいろ)。
稀代の色彩コンダクター・紫式部が『源氏物語』に織り込んだ「色の謎」を読み解く!
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〈「紫のゆかりの物語」は色の玉手箱〉
萌黄色(もえぎいろ)、桜色、茜色(あかねいろ)、菫色(すみれいろ)、桔梗色(ききょういろ)……。
平安時代、貴族たちは衣装を自生の植物で染め上げ、それらをいくえにも重ねて身に纏っていた。
その色のコーディネートは「重ね色目」と呼ばれ、桜重ね、紅梅重ね、柳重ね、?の羽重ね、紅葉重ね、雪の下重ね……四季折々の美しさに富んだ名を持つ。
それらを今に伝えるのが「源氏物語」だ。
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〈『源氏物語』はビジュアル小説〉
物語は、登場人物たちのきらびやかな衣装、交わされる文、華やかな年中行事など、色彩に溢れている。
女房として宮廷に仕えた紫式部は、確かな観察眼と天才的な色彩感覚で、それらの色に女性たちの喜びや悲しみ、嫉妬、生きづらさを託している。
本書は、紫式部が物語に織り込んだ色を、色彩学や心理学の観点から読み解き、1000年前の女性たちの実像に迫る。
目次
一.『源氏物語』は色彩溢れるビジュアル小説
●紫式部は女君たちの衣装の色を意図的に描き分けている
●日本の伝統色の約七割は平安時代に作られた
●美しすぎる、光源氏の「桜重ね」
●チャームポイントは、襟元や袖口から覗く配色
●貴族社会における「禁色」というタブー
●鮮やか、艶やか! 驚きの『源氏物語』の色
●季節の移ろいに心を重ねた王朝人の美意識
二.衣装の色が物語る、女君たちの愛と人生
●「紫のゆかりの物語」のはじまり
●光君に残された空?の薄衣はなに色だったか?
●夕顔の花から始まった、ひと夏のはかない恋
●『源氏物語』の時代、男たちはどんな色を着ていたのか?
●年齢とともに変化する紫の上のシンボルカラー
●色のない女性たち、葵の上と六条御息所
●おかしくて、やがて哀しい、末摘花の赤
●緑が象徴する明石の上のセルフコントロール力
●花散里が染める露草の青
●源氏をふった玉鬘の山吹重ね
●可憐なピンクをまとう女三宮の秘密
●天才的な色彩演出家、紫式部
三.王朝文化を生んだ貴族たちの恋愛事情
●平安時代は、本当に一夫多妻制だった?
●待つ女・愛人たちの焦燥と嫉妬
●色彩が重要な役割を果たしたファーストコンタクト
●女房たちの心をわしづかみにしたラブレターの色は?
●色、香り、歌……王朝人が好む“ほのかな美”
●宮廷を彩るマスコット、女童たちの装い
●平安貴族はどのように喜怒哀楽を表現していたか
●心の深層へとつながる絵、音楽、夢
四.色で辿る登場人物たちのその後
●女君たちのシンボルカラーが勢ぞろいした六条院のイベント
●源氏をめぐる女性たち、それぞれの後半生──明石の上、末摘花、玉鬘……
●成長しない姫君の変貌──女三宮
●源氏にもっとも愛された女性の幸と不幸──紫の上
●鈍色に見る、「出家」という解放
ほか
商品詳細
- 出版社名
- 亜紀書房
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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