人種の母胎 性と植民地問題からみるフランスにおけるナシオンの系譜
発売日:2024年5月
- ページ数
- 409p
- ISBN
- 978-4-409-04127-7
- 著者情報
- ドルラン,エルザ(ドルラン,エルザ)(Dorlin,Elsa)
1974年生。哲学者。2004年ソルボンヌ大学(旧・パリ第四大学)で博士号を取得後、パンテオン・ソルボンヌ大学哲学科で准教授として哲学史および科学史を講じたのち、パリ第八大学政治学科教授を経て、2021年からトゥールーズ・ジャン・ジョレス大学哲学科教授。フランスへのブラック・フェミニズムの紹介者としても知られ、2000年中葉以降のフランスにおける新たなフェミニズムの潮流をフランス科学認識論の立場から思想的に支える最も重要な哲学者のひとりである。本書の他、フランツ・ファノン賞受賞の『自己防衛―暴力の哲学』(2017年)等がある
ファヨル入江 容子(ファヨルイリエ ヨウコ)
1978年生。甲南大学文学部人間科学科専任講師。専門は、現代フランス哲学、フェミニズム・ジェンダー思想史。2010年フランス国立レンヌ第一大学哲学科Master2課程修了(Master2・哲学)。2018年一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了(博士・学術)
セブン-イレブン受取り(送料無料)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
宅配(送料¥550税込)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。
商品説明
解きがたく結びついた性と人種。17・18世紀のフランスでは、女性はか弱く虚弱な身体を持つゆえに劣っているとされ、その不健康さは男女の不平等を正当化するものであった。この性的差異の概念化が、いかにして植民地における人種化の理論的な鋳型となり、支配を継続させる根本原理へと変貌をしたのか、その歴史を鋭く抉り出す。
解きがたく結びついた性と人種
17・18世紀のフランスでは、女性はか弱く虚弱な身体を持つゆえに劣っているとされ、その不健康さは男女の不平等を正当化するものであった。この性的差異の概念化が、いかにして植民地における人種化の理論的な鋳型となり、支配を継続させる根本原理へと変貌をしたのか、その歴史を鋭く抉り出す。
「女性医療なくして人間〔=男性〕科学はない」というのが、私の仮説の一つとなる。言い換えれば、《人間〔Homme:男性〕》は、みずからを自分自身の知の対象とすべく、主に自らを脱中心化するという間接的な手段で、徐々に構築されていった。つまり、人間〔=男性〕が最初に対象にしたのは自分自身ではなく、まさに伝統的にサバルタン〔従属的地位にあるもの〕として見なされていた身体――女性の身体――を対象としたのである。
(「プロローグ」より)
原書:Elsa Dorlin, La Matrice de la race. G?n?alogie sexuelle et coloniale de la Nation fran?aise,
?dition la d?couverte, 2009.
◎目次
I 女性たちの病気
第1章 気質
性(セックス)の発明/性(セックス)平等の哲学
第2章 病気に性別はあるのか
鬱(うっ)血した者、窒息した者、取り憑かれた者
ヒステリー――プロテウスか、あるいはキメラか
第3章 突然変異の身体――娼婦、アフリカ人女性、女性同性愛者
先例――《悪魔の雌ラバ》/異常興奮者と女性同性愛者
第4章 異常興奮と罰
異常興奮からニンフォマニアへ/ヨーロッパ人女性を再女性化する
II 国民(ナシオン)の生成
第5章 階級闘争という悪気
たくましい農村女性――過渡期の健康モデル
ニンフォマニアのメイドとヒステリーのブルジョワ女性
第6章 《母》の誕生
女性の健康概念の創出/出生主義派医師たちによるフェミニスト・レトリック
第7章 産科学知の歴史的認識論(エピステモロジー)
産婆(マトロヌ)と助産婦/女性の秘密vs産科学知
第8章 母乳、血、大地
怪物的造物主(デミウルゴス)――乳母たち/人口減少から退化
諸民族の交雑性と奴隷市場
III 人種の発明
第9章 植民地に試される《国民(ナシオン)》
土着性の問題/植民地の身体から国家の身体へ
第10章 …
目次
プロローグ
I 女性たちの病気
第1章 気質
性(セックス)の発明/性(セックス)平等の哲学
第2章 病気に性別はあるのか
鬱(うっ)血した者、窒息した者、取り憑かれた者
ヒステリー――プロテウスか、あるいはキメラか
第3章 突然変異の身体――娼婦、アフリカ人女性、女性同性愛者
先例――《悪魔の雌ラバ》/異常興奮者と女性同性愛者
第4章 異常興奮と罰
異常興奮からニンフォマニアへ/ヨーロッパ人女性を再女性化する
II 国民(ナシオン)の生成
第5章 階級闘争という悪気
たくましい農村女性――過渡期の健康モデル
ニンフォマニアのメイドとヒステリーのブルジョワ女性
第6章 《母》の誕生
女性の健康概念の創出/出生主義派医師たちによるフェミニスト・レトリック
第7章 産科学知の歴史的認識論(エピステモロジー)
産婆(マトロヌ)と助産婦/女性の秘密vs産科学知
第8章 母乳、血、大地
怪物的造物主(デミウルゴス)――乳母たち/人口減少から退化
諸民族の交雑性と奴隷市場
III 人種の発明
第9章 植民地に試される《国民(ナシオン)》
土着性の問題/植民地の身体から国家の身体へ
第10章 人種主義(レイシズム)の系譜学
近代概念としての「人種」の誕生/性的気質から人種的気質へ
第11章 「ニグロの病気」
植民地医学と奴隷制医学/奴隷制、保健体制/病理化から人種化へ
エピローグ――人種を解体する
訳者あとがき
文献一覧
索 引
商品詳細
- 出版社名
- 人文書院
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
- 原題
- 原タイトル:LA MATRICE DE LA RACE
注意事項
- 本の帯に関して
- 帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。 - 版・表紙について
- 版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。