源氏物語の戦略 引用と反復

高橋早苗/著

発売日:2024年5月

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ページ数
326p
ISBN
978-4-86766-046-1

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商品説明

『源氏物語』の〈戦略〉、それは読者を惹きつけ楽しませるためのものである――。
その〈戦略〉の実態を多数の例をもとに論証していく書。
先行作品をいかに取り込むか。〈反復〉という文学的技法で何を効果的に伝えようとしたのか。
そしてそれに読者は気づくだろうか。多岐にわたる試みを丁寧に解き明かす。
「同時代の様々な読者層を幾重にも惹きつけ、楽しませるものとしてあった文学的〈戦略〉は、その後、時を経てなお、多くの読者に響き続け」る。

【〈引用〉と〈反復〉という『源氏物語』に仕掛けられた文学的技法は、多様な読者の知識・素養のレベルに応じて作用する場合と、レベルに関わらない場合とをあわせもつ、極めて戦略的なものであった。気づかなくとも十分楽しめるが、気づけばもっと面白い─。このようにして同時代の様々な読者層を幾重にも惹きつけ、楽しませるものとしてあった文学的〈戦略〉は、その後、時を経てなお、多くの読者に響き続ける。本書は、そうした『源氏物語』の〈戦略〉の実態を多数の例をもとに論証するものである。】……「序章 『源氏物語』の戦略と読者」より

目次

凡 例

序 章 『源氏物語』の戦略と読者
一、〈引用〉と読者
二、〈反復〉と読者
三、本書の構成と概要─〈引用〉と〈反復〉の効果

第一部 〈引用〉という戦略─隠されたメッセージ

第一章 紅の衣装と涙の和歌─末摘花の姫君の失敗
一、「末摘花」とは
二、末摘花巻の姫君の和歌と装束
三、姫君と「紅の涙」
四、「紅の涙」と「末摘花」
五、光源氏の対応
《付・「紅の涙」の用例 ─ 勅撰集と私家集における─》

第二章 「梅」を「かざし」た和歌─御仏名の系譜と光源氏の〈老い〉
一、幻巻の光源氏
二、御仏名と「梅」
三「梅」を「かざす」
四、光源氏の〈老い〉
五、普遍的な姿

第三章 藤壺とかぐや姫─『竹取物語』と朝顔巻の出現の意義
一、亡き藤壺の出現
二、「月」「かかやく日の宮」とかぐや姫
三、朝顔巻の冬景色と『竹取物語』
四、「罪」「この世の濁り」とかぐや姫
五、人間へのまなざし 

第四章 「枯れゆく」宇治の大君─『白氏文集』「婦人苦」と最期の問いかけ
一、宇治の大君の求婚拒否
二、総角巻の死の描写
三、平安朝における「枯る」の様相 
四、「ものの枯れゆくやうにて」と「枯死猶抱レ節」
五、最期の問いかけ

第五章 「日」と「露」の情景─『観普賢経』と紫の上の死の形容・光源氏の生
一、御法巻の八月一五日の情景
二、紫の上死後の「日」と「露」の情景
三、『観普賢経』と紫の上の死の形容表現
四、『観普賢経』と光源氏の生
五、さらなる地点へ

第二部 〈引用〉という戦略─物語のその後

第一章 琴を奏でる男、賞賛する女─司馬相如伝と若紫巻での出会い
一、若紫巻と漢籍
二、琴を奏でる光源氏
三、平安朝の物語における琴弾奏
四、『史記』『漢書』司馬相如伝における琴弾奏

商品詳細

出版社名
文学通信
サイズ
22cm
フォーマット
単行本

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