核燃料サイクルという迷宮 核ナショナリズムがもたらしたもの
発売日:2024年5月
- ページ数
- 275,27p
- ISBN
- 978-4-622-09697-9
- 著者情報
- 山本 義隆(ヤマモト ヨシタカ)
1941年、大阪に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。現在、学校法人駿台予備学校勤務。科学史家。著書に『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞)『近代日本一五〇年』(岩波新書、2018、科学ジャーナリスト賞、2019)ほか多数
セブン-イレブン受取り(送料無料)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
宅配(送料¥550税込)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。
商品説明
日本のエネルギー政策の恥部とも言うべき核燃料サイクル事業は、行き場のない放射性廃棄物(核のゴミ)を無用に増やしながら、まったく「サイクル」できないまま、十数兆円以上を注いで存続されてきた。本書は核燃料サイクルの来歴を覗き穴として、エネルギーと軍事にまたがる日本の「核」問題の来し方行く末を見つめ直す。著者はあらゆる側面から、この国の「核エネルギー」政策の誤謬を炙り出している。地震国日本にとって最大のリスク・重荷である原発と決別するための歴史認識の土台、そして、軍事・民生を問わず広く「反核」の意識を統合する論拠が見えてくる労作。
日本のエネルギー政策の恥部とも言うべき核燃料サイクル事業は、行き場のない放射性廃棄物(核のゴミ)を無用に増やしながら、まったく「サイクル」できないまま、十数兆円以上を注いで存続されてきた。本書は核燃料サイクルの来歴を覗き穴として、エネルギーと軍事にまたがる日本の「核」問題の来し方行く末を見つめ直す。
日本では、戦前から続く「資源小国が技術によって一等国に列す」という思想や、戦間〜戦中期に構造化された電力の国家管理、冷戦期の「潜在的核武装」論など複数の水脈が、原子力エネルギー開発へと流れ込んだ。なかでも核燃料サイクルは、「核ナショナリズム」(疑似軍事力としての核技術の維持があってこそ、日本は一流国として立つことができるという思想)の申し子と言える。「安全保障に資する」という名分は、最近では原子力発電をとりまく客観的情勢が悪化するなかでの拠り所として公言されている。
著者はあらゆる側面から,この国の「核エネルギー」政策の誤謬を炙り出している。地震国日本にとって最大のリスク・重荷である原発と決別するための歴史認識の土台、そして、軍事・民生を問わず広く「反核」の意識を統合する論拠が見えてくる労作。
目次
いくつかの箴言──序文にかえて
序章 本書の概略と問題の提起
0.1 核発電の根本問題
0.2 核のゴミとその後処理
0.3 高速増殖炉について
0.4 核燃料サイクルの現状
0.5 核ナショナリズム
第1章 近代日本の科学技術と軍事
1.1 日本ナショナリズムの誕生
1.2 資源小国という強迫観念
1.3 国家総動員とファシズム
1.4 革新官僚と戦時統制経済
1.5 戦時下での電力国家管理
第2章 戦後日本の原子力開発
2.1 核技術とナショナリズム
2.2 日本核開発の体制と目標
2.3 原子力ムラと原発ファシズム
2.4 岸信介の潜在的核武装論
2.5 中国の核実験をめぐって
2.6 核不拡散条約をめぐって
第3章 停滞期そして事故の後
3.1 高度成長後の原発産業
3.2 原発推進サイドの巻き返し
3.3 核発電と国家安全保障
3.4 原発輸出をめぐる問題
3.5 原発輸出がもたらすもの
3.6 世界の趨勢と岸田政権
第4章 核燃料サイクルをめぐって
4.1 再処理にまつわる問題
4.2 再処理のもつ政治的意味
4.3 高速増殖炉をめぐる神話
4.4 核燃料サイクルという虚構
終章 核のゴミ、そして日本の核武装
あとがきにかえて
参考文献
人名索引
事項索引
商品詳細
- 出版社名
- みすず書房
- サイズ
- 19cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
- 本の帯に関して
- 帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。 - 版・表紙について
- 版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。