八郎潟文学誌
発売日:2024年3月
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商品説明
詩情豊かな文学散歩へ、読者を誘う。
自然、歴史、生活、そして詩情。頁をめくるごとに立ち現れる新たな文学空間。
かつて日本第二の面積を誇っていた湖、「秋田県・八郎潟」。その豊かな自然や風情が鎌倉時代から昭和時代の文人墨客を呼び寄せ、数々の文献に記された。昭和の後半以降は世紀の大事業といわれた湖の干拓によって新たに生まれた「大潟村」が近代作家の作品の舞台となる。
筆者はこれらを網羅的に読み直し、未知なる八郎潟の魅力を探った。本書では史書(吾妻鏡)と28人の文人・作家合わせて29件を取り上げた。(菅江真澄、イザベラ・バード、石井路月、井上光晴、高井有一、司馬遼太郎...他)原文の引用を各回の中心に据えて、文章の味わいや時代の色合いが堪能できる。筆者の解説も添えられており、詩情豊かな文学散歩の旅へと読者を誘う。
各項目ごとに独立した内容となっており、どこから読み進めても興味深い。
本書は、かつての大湖や周辺地域、作品・作家に想いを馳せる創造的な時間が、地域の未知なる魅力・発見の旅であることを教えてくれる。
目次
口絵
はじめに
吾妻鏡----兼任伝説残る夜叉袋
与謝蕪村----月夜の景を詩的に表出
菅江真澄----庶民の姿を克明に記載/「鯉川」の命名者は誰か/交差する神話と伝承/湖を堪能し習俗も紹介/鳥の目と虫の目で歩く/世界に誇る民俗資料
イザベラバード----豪雨の中湖畔を行く
幸田露伴----景色に心を奪われる/五年ぶりに湖を訪問
正岡子規----最北の地で秋を詠む
田山花袋----車窓から景色を描写
石井露月----北涯と語り湖を漂う/景色ではなく人間を/悲しみを癒した湖
河東碧梧桐----森山と湖の景を称賛/涼風に吹かれ作句/潟船で川を下り湖へ
畠山松治郎----湖畔舞台に初の小説/貧しさの実態を描く
金子洋文----闘う農民の姿を活写/湖を照らす勝利の光/農村の悲哀を戯曲に/干拓の是非を論じる/戦時下の計画に異議/「姥ふところ」に感銘
荻原井泉水----湖上から見た夕景/生活感ある素朴な魅力
矢田津世子----幼年の記憶を作品化/故郷の象徴は山と湖/八郎伝説を懐かしむ
島木健作----大自然と風習に興味/湖の景に心象を重ね/湖畔の生活感を重視
伊藤永之介----活躍の中で湖に着目/湖の将来を作中で予見/湖を巡る問題を提起/干拓問題を主題化/干拓で分裂する住民/消えゆく湖を見つめ
松田解子----習俗を文学的に表現/作中人物へ自己を投影
菊岡久利----少年期の記憶を胸に
斎藤茂吉----雨にけぶる湖に遊ぶ/湖の幸を味わい歌う
水原秋桜子----鮮やかな景色に驚く
今野賢三----小作争議の実態記す
三好達治----冷淡な態度が詩で一変
石田玲水----市井の人々への共感/荘厳なる自然への感嘆/詩情豊かな湖の四季/「八郎人」の誇りを胸に/干拓に多くを語らず
瓜生卓造----干拓技師の葛藤とは/緻密な取材調査の意味/道ならぬ恋の果てに
井上光晴----干拓で消えゆく詩情
斎藤隆介----民話を新たな物語に/高次の幸福を得た歓喜
高井有一----成立直後の大潟村が舞台/救済の地としての村
千葉治平----風土伝える優雅な舞/干拓史を詳細に記録/消えゆく景への惜別/期待と不安の新天地/ ほか
商品詳細
- 出版社名
- 秋田文化出版
- サイズ
- 20cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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