「多文化共生」言説を問い直す 日系ブラジル人第二世代・支援の功罪・主体的な社会編入
発売日:2024年3月
- ページ数
- 269p
- ISBN
- 978-4-7503-5748-5
- 著者情報
- 山本 直子(ヤマモト ナオコ)
東洋英和女学院大学国際社会学部専任講師。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は社会学
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商品説明
排除と周縁化を生む、矛盾を解体するために。マイノリティを従属的な立ち位置に置き続けるマジョリティの権力性、同化主義、パターナリズムのまなざし―。これらから脱却し、主体的に差異を尊厳として捉えることのできる「多文化共生」を再構築するために、既存の言説とその実態に再検討を加える。
日系ブラジル人第二世代への調査から、多文化共生施策にもとづく「支援」が排除や周縁化を生み出している矛盾を実証的に提示。ハイブリディティを戦術的に利用した主体的な社会編入にも着目し、既存の多文化共生言説を再検討し、制度の再構築に示唆を与える。
目次
まえがき
序章
1.研究の背景と目的
2.主要概念の定義と調査対象者の設定
(1)概念の定義
(2)調査対象者の設定
3.先行研究の検討
(1)多文化共生の理念とその変質
(2)本質主義的文化観の問題
(3)ハイブリディティ概念と多文化共生
4.分析の枠組み
5.調査の方法と限界
6.本書の構成
第1章 政府文書にみる多文化共生概念の展開
1.「90年体制」――社会の変化と地域からの動き
2.「出入国管理基本計画(第2次)」――社会統合という観点の芽生え
3.「地域における多文化共生推進プラン」――日本語と生活の支援
4.「グローバル戦略」――競争力強化のための「多文化共生」という視点
5.「『生活者としての外国人』に関する総合的対応策」――生活環境整備の責任
6.「日系定住外国人施策に関する基本指針」――福祉的観点の強化
7.小括――「多文化共生」の性質
第2章 地域社会に浸透する多文化共生言説
1.外国人集住地における多文化共生
(1)A地区と外国人
(2)年代の「外国人問題」
(3)多文化共生の先進地域へ
2.過度の集住による「問題」
(1)公立小学校間での不均衡な外国籍児童の在籍状況
(2)議員による市議会での提案
3.地方行政に見られる多文化共生をめぐる言説
(1)多様性の許容限度
(2)強制的同化という「解決策」
(3)「差異」と「対等」の言説
4.多文化共生言説の多層性
(1)接触仮説
(2)子どもの学校生活に関係するレベルでの「共生」
5.小括――多文化共生理念の再検討の必要性
第3章 支援の功罪
1.ストリートレベルの官僚としての日本語指導員
(1)子どもへの支援
(2)親への支援
(3)子ども・家庭と社会をつなぐ役割 ほか
商品詳細
- 出版社名
- 明石書店
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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