意識と〈我々〉 歴史の中で生成するヘーゲル『精神現象学』
発売日:2024年3月
セブン-イレブン受取り(送料無料)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
宅配(送料¥550税込)
発送目安
発売日(発売日以降は当日)~2日で発送
交通状況・天候の影響や注文が集中した場合等、お届けにお時間をいただく場合がございます。
商品説明
ヘーゲルの主著『精神現象学』(1807)は難解なことに加え,その後のヘーゲル自身の思索の展開や体系との関連から不完全な著作と言われることもある。本書は,ヘーゲル哲学体系の中に『精神現象学』を位置付けながら,「「学」としての哲学の歴史的生成と正当化」というモチーフのもとに包括的に解釈した本格的業績である。
ここでは『精神現象学』を,意識の経験という「方法論」,意識の諸形式による「理論構成論」,そして『現象学』の形成とその後の展開を結ぶ「思想形成史」の3つの観点から考察する。
第1部は思想形成史のアプローチから,初期イェーナ時代(1801?02頃)の講義草稿,著作に基づいて『精神現象学』の根本モチーフへ繋がる絶対的な体系をどのように始めるべきか,「「学」の端緒」構想の発展史的起源を探る。
次に第2部において『精神現象学』の方法論と理論構成論を考察し,この著作全体が内在的に一貫した一つの過程であることを明らかにしていく。
そして第3部では自己意識章,宗教章,絶対知章の具体的な章に注目し,それらの運動過程を分析する。
第4部では,『精神現象学』における「学」の正当化がもたらしたものは何かを問う。「学の体系,第一部」とヘーゲル自身によって名付けられた『精神現象学』が,刊行後なぜ撤回されることになったのか? また「学」の成立に巻き込まれる意識/精神の運動を観望する〈我々〉とは何か?
本書は『精神現象学』で展開されるヘーゲルの思考の運動とその全体像を捉える意欲作である。
目次
凡例
はじめに
1 『精神現象学』とその時代
2 「学」の歴史的成立の正当化としての『精神現象学』
3 本書の着眼点とアプローチ
4 各章の概要
序章 哲学の歴史的成立の正当化という課題――予備的考察
1 「学」と『精神現象学』――研究史の概観
2 本書のテーゼの諸前提――「学」の-成立の-正当化
3 『精神現象学』と「学」の歴史性の問題――「学」の歴史哲学的正当化論
第1部 哲学が生成する前に――初期イェーナ時代の諸構想――
第1章 初期イェーナ時代における哲学の端緒構想――論理・意識・歴史
1 哲学の端緒という問題
2 二つの「導入」と哲学の「登場」――バウムの整理に従って
3 「哲学への導入」としてのイェーナ論理学?――デュージング説の検討
4 「主観的導入」論とその具体相――哲学の外部から内部へ
5 「世界歴史における哲学の登場」論――「哲学の欲求」が現れる世界精神の「今」
6 世界歴史と個人における哲学の始まり
第2章 「哲学の欲求」から「哲学の歴史」へ――シェリングとラインホルトの間で
1 「世界歴史における哲学の登場」論の掘り下げ
2 『差異論文』とは何か――シェリング哲学+ヘーゲル的反省?
3 ラインホルト批判の内実――先行研究の検討
4 「哲学の欲求」再考――『概観寄稿集』との関係で
5 「哲学の歴史」の位置付け――哲学の成立以前か,成立した哲学の内部か
6 「哲学の欲求」の捉え直しとしての「哲学の歴史」
7 「哲学の欲求」の行方
第3章 「哲学への導入」としての「経験」――カント受容の一側面
1 「主観的導入」論としての『精神現象学』の起源
2 「自己意識の歴史」は,「学」への「主観的導入」か?
3 カテゴリーの超越論的演繹の可能性――「信仰と知」カント章の問題
4 「絶対的同一性」の根拠としての「統覚」
5 カント受容のもう一つの焦点――「構想力」の統一作用
6 「信仰と知」における「経験」概念の位置付けと構造
7 「意識の経験」概念の ほか
商品詳細
- 出版社名
- 知泉書館
- サイズ
- 23cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
- 本の帯に関して
- 帯つきでの出荷はお約束しておりません。
商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合でも、確実に帯つきでの出荷はお約束しておりません。
また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」のため、帯の有無・破損による交換や返品は承っておりません。 - 版・表紙について
- 版・表紙(カバー)のご指定は承っておりません。ご注文いただくタイミングによっては、お届けする商品の版や表紙が商品ページ上のものとは異なる場合がございます。
また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記がされている場合でも、無くなり次第終了となります。