タマリンドの木に集う難民たち 南スーダン紛争後社会の民族誌
発売日:2024年4月
- ページ数
- 310p
- ISBN
- 978-4-7985-0373-8
- 著者情報
- 橋本 栄莉(ハシモト エリ)
1985年新潟県生まれ。2009年より南スーダンでフィールドワークを始める。専門は文化人類学。2015年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。ジュバ大学平和開発研究センター研究員、日本学術振興会特別研究員、高千穂大学人間科学部准教授などを経て、立教大学文学部准教授
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商品説明
難民として生きることとは。内戦から逃れて国内外の難民キャンプで暮らす南スーダンの人々。長年にわたる難民生活の中で、彼らが決して手離さなかったものとは。「難民の世紀」における新たな民族誌。
「ジュバ虐殺」から10年――虐殺を生き延びた南スーダン、ヌエル社会の人々は、隣国ウガンダで難民としての新たな生を営み始めた。難民とは、果たして私たちがイメージするように、脆弱で支援を求める受動的な犠牲者に過ぎないのだろうか。本書では、太古より遊牧の歴史を歩んできたヌエルの人々が、避難先で新たな秩序をどのように創り出し、他者と生きる方法をどう編み出してゆくのかを報告する。
タマリンドの木は、南スーダン各地に伝わる起源神話において、人類の「故郷」や「母」を意味する。難民となったヌエルの人々は、避難先に新たな「タマリンドの木」を見つけ、その木の下で悩み、世界に対する問いを発していた。「難民の世紀」において、私たちは彼らから何を学ぶことができるだろうか。
本書では、南スーダンの紛争後社会を生きる人々が持つ、既存の秩序と向き合い、自らの生を生き直す技法を、南スーダンの避難民キャンプとウガンダの難民居住区でのフィールドワークから明らかにする。南スーダン難民の生活や文化・政治活動などを捉えた写真多数収録。
目次
第 I 部 問題と予期??私たちのことばと南スーダンの歴史
第1章 境界線の話法、問いとつながりの技法??問題はどこから生まれるか
第2章 〈予期のセット〉が生み出す境界線??民族は存在したのか
第3章 増殖する境界線??人々は民族をどう生きたか
第 II 部 〈家〉??難民たちが創り上げる秩序
第4章 小さなチエン??避難民キャンプは人々を救済したか
第5章 大きなチエン??模倣は国家を越えるか
第 III 部 子宮と墓??神話と牛が語るいのちの持続
第6章 タマリンドの木の下に集う??世界樹は何を語るか
第7章 侵犯する血??牛から逃れて生きることはできるか
第 IV 部 若者は問う??複数の秩序との付き合い方
第8章 真正の男とコピーの男??「本物の人間」とは誰か
第9章 窮状を笑う??「わたし」は「あなた」になることができるか
商品詳細
- 出版社名
- 九州大学出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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