日本近代史12の謎を解く 伝承と美談の狭間で

秦郁彦/著

発売日:2024年4月

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ページ数
359p
ISBN
978-4-569-85672-8
著者情報
秦 郁彦(ハタ イクヒコ)
1932年(昭和7年)山口県生まれ。現代史家(日本近現代史・軍事史)。1956年東京大学法学部卒業。同年大蔵省入省後、ハーバード大学、コロンビア大学留学、防衛研修所教官、大蔵省財政史室室長、プリンストン大学客員教授、拓殖大学教授、千葉大学教授、日本大学教授を歴任。法学博士。1993年度の菊池寛賞を受賞。2014年に『明と暗のノモンハン戦史』(PHP研究所・講談社学術文庫)で毎日出版文化賞。第30回正論大賞を受賞

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商品説明

歴史家生活70年の著者がどうしても解いておきたい謎に挑む。ゆったりとした時間に、存分に味わいたい極上の歴史読み物。

歌人の大町桂月(おおまちけいげつ)から「鬼才」と評された女流歌人・与謝野晶子は、弟が日露戦争に出征することを嘆いて「あゝをとうとよ君を泣く 君死にたまふことなかれ」という有名な一節で始まる歌を詠んだ。反響は小さくなかった。前出の大町は「乱臣なり、賊子なり、国家の刑罰を加ふべき罪なり」と激しく論難。これに対し晶子は「この御評、一も二もなく服しかね候」「歌は歌に候」「誠の心を歌にしただけ」「少女と申す者、誰しも戦嫌いにて候」と反撃し一歩も引かなかった。覚悟をもって晶子が発表したこの歌は、今では小中学校の教科書にも登場する、日本の反戦歌の代表的作品になっている。
では、この歌を贈られた晶子の弟・籌三郎(ちゅうざぶろう)は、結局日露戦争で死ななかったのだろうか?
そしてこの歌に関連して、さらに興味深い謎がある。太平洋戦争の際には、晶子は四男に対して「水軍の大尉となりてわが四郎 み軍(いくさ)にゆくたけく戦へ」と詠んでいるのだ。晶子は「転向」したのか? 出色の女流歌人の真意とは?
本書ではこのほか、「昭和天皇を襲ったテロリスト像─―難波大助と金子文子の挑戦」
「南雲機動部隊 対 エンタープライズ―─索敵のミステリー」「ガダルカナル戦の起点と終点」「知られざるインド謀略工作の内幕」「日本共産党太平記―─山村工作隊と火炎びんの季節」「1945年ロシアによる三船遭難事件」などの近代史の謎に迫る。ゆったりとした時間に存分に楽しみたい、極上の歴史読み物である。

目次

第1章 女狙撃手山本八重と会津戦争
第2章 明治一五〇年ところどころ―幻の「百年計画」
第3章 昭和天皇を襲ったテロリスト像―難波大助と金子文子の挑戦
第4章 日韓歴史戦の恩怨
第5章 南雲機動部隊対エンタープライズ―索敵のミステリー
第6章 美談の行く末(上)―山本(権)・広瀬・財部の八十年
第7章 美談の行く末(下)―異聞君死にたまふことなかれ
第8章 ガダルカナル戦の起点と終点
第9章 知られざるインド謀略工作の内幕
第10章 三船遭難事件とL‐19潜―一九四五年夏、留萌沖の惨劇
第11章 日本共産党太平記―山村工作隊と火炎びんの季節
第12章 エニウエトク環礁の生と死

商品詳細

出版社名
PHP研究所
サイズ
19cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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