「私と汝」の教育人間学 西田哲学への往還
発売日:2024年3月
- ページ数
- 334p
- ISBN
- 978-4-8140-0511-6
- 著者情報
- 〓谷 掌子(タカヤ ショウコ)
1994年京都市生まれ。京都大学大学院教育学研究科教育学環専攻臨床教育学コース博士後期課程修了。博士(教育学)。現在、石川県西田幾多郎記念哲学館研究員
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商品説明
時を越え、呼びかけ、“あなた”に応答する教育人間学へ。“自覚の始まり”をめぐる西田の思想を介し、戦前と戦後、哲学と教育学の境を越える。西田・木村素衞・森昭の対話を緻密な文献考証に基づき再現。ポストモダン教育学として注目される教育人間学を理論的に再構築する、冒険的試み。
ポストモダンの行先が模索されるなか、出来事の個別性・一回性を重視する分野として注目される教育人間学。その源流は西田幾多郎の哲学にあった。〈自覚の始まり〉をめぐる西田の「私と汝」の思想を介して、戦前と戦後、哲学と教育学の境を越えた対話と応答を再現。緻密な文献考証に基づき教育人間学の理論的な再構築を行う冒険的試み。
目次
はじめに
序 章 教育人間学から西田哲学への遡上――〈生成の事実〉と〈自覚の事実〉
第一節 京都学派と日本の教育学をめぐる思想史研究
第二節 森教育人間学から西田哲学への問い
第三節 西田哲学における〈自覚の事実〉と田邊による批判
第四節 本書のねらいと構成
第一部 西田哲学における〈自覚の始まり〉――「私と汝」論の内側
第一章 西田哲学における「私と汝」論の位置
第一節 西田哲学の時期区分
第二節 西田哲学の各時期における「自覚」概念
第三節 「私と汝」論の研究史
第四節 本書の課題と焦点
第二章 愛と悲哀――西田哲学の情意的なるもの
第一節 「愛」と「純粋感情」――初期・前期西田哲学の情意的なるもの
第二節 「自覚」における「自愛」――中期西田哲学の情意的なるもの
第三節 「情意的自覚の事実」――田邊からの批判以後
第四節 悲哀‐知としての西田哲学
第三章 愛と時――「私と汝」論の問い
第一節 「情意的自覚」への問題提起――アウグスティヌスと田邊の論点
第二節 時と愛の関係――「永遠の今の自己限定」としての時と「私と汝」の登場
第三節 「非連続の連続」における自己自身の維持
第四節 「私と汝」論が担う問い
第四章 私と汝――汝との応答を通した〈自覚の始まり〉
第一節 論文「私と汝」における〈自覚の始まり〉
第二節 〈自覚の始まり〉から見た「隣人愛」と「歴史の非合理性」の意義
第三節 「私と汝」論への再批判――木村敏による「絶対の他」解釈を通して
第四節 後期西田哲学への問い
補論 西田哲学の哲学史観――実在の諸相
第一節 古代ギリシャにおける「形相」
第二節 中世哲学における「人格的実在」
第三節 近代科学における「経験的実在」
第四節 「今日」における「歴史的実在」
第五節 哲学史を通して歴史的世界へ
第二部〈自覚の始まり〉を伝えること――「私と汝」論をめぐる応答
第五章 西田哲学における形成作用としての教育――自覚への近似
第一節 教育学における「形成」概念と制作の比喩
商品詳細
- シリーズ名
- プリミエ・コレクション 131
- 出版社名
- 京都大学学術出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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