統治されない技法 太湖に浮かぶ〈梁山泊〉
発売日:2024年3月
- ページ数
- 512p
- ISBN
- 978-4-8140-0523-9
- 著者情報
- 太田 出(オオタ イズル)
1965年愛知県に生まれる。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授、博士(文学)
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商品説明
中国の太湖周辺に存在するもうひとつのゾミア。「網船鬼」と呼ばれ蔑視された歴史をもつ「統治しがたい人びと」。歴史から漏れた漁民たちの生活実態を現地調査によって探りながら、新たな地域社会論の構築を目指す。
中国の太湖周辺に存在するもうひとつのゾミア??「網船鬼」と呼ばれ蔑視された歴史をもつ「統治しがたい人びと」。歴史から漏れた漁民たちの生活実態を現地調査によって探りながら、新たな地域社会論の構築を目指す。
目次
口絵
凡例
本書のタイトルに関する前言
参考地図
序章 太湖流域の「網船鬼」とは何者か?
一 はじめに
二 理論的枠組み――ピエール・クラストル、ジェームズ・C・スコット、クリスチャン・ダニエルス
三 研究方法
四 太湖流域を中心とした湖上民研究の現在
五 東・東南アジアにおける非定住の水上民に関する研究
六 本書の目的と構成
第I部 明清・民国期の太湖流域と船上生活漁民
第一章「湖寇」「湖匪」「湖賊」――“梁山泊”に集う人びと
一 太湖流域の自然・社会・経済環境
二 歴史文献のなかの「湖寇」「湖匪」「湖賊」の活動
三 清代における湖上民の漁撈と犯罪
四 太湖流域の湖上民と幹線水路の警備
五 太湖流域の「統治しがたい人びと」――二〇世紀の梁山泊
六 おわりに――フィールドワークから湖上の世界に迫る
第二章湖面の占有、ローカル・コモンズ、オープン・アクセス
一 「避難地帯」としての太湖流域と湖面をめぐる権利関係
二 中近世(宋?明代)における内水面漁業と権利関係――中村治兵衛の研究を中心に
三 清代・中華民国期の太湖流域における内水面の権利関係
四 おわりに――内水面の権利関係の重層性
第三章統治を試みる近代国民国家
一 近代国民国家による太湖流域漁民の統治の試み
二 「郷鎮戸口調査表」の概要
三 「郷鎮戸口調査表」に見える太湖流域漁民と陸上世界
四 「郷鎮戸口調査表」に見える老宅鎮社会
五 おわりに――戸籍簿から見える「統治されない技法」
第II部 湖上民集団「社」「会」と宗教的紐帯
第四章消えないエスニック・グループ――「本地人」「蘇北人」「山東人」
一 太湖流域の湖上民(漁民)はどこから来たのか?
二 「本地?」「蘇北?」「山東?」の区別
三 インタビュー記録に見る本地人・蘇北人・山東人意識
四 表象としての「魚鷹(鵜飼い)」
五 おわりに――漁民(湖上民)集団のアイデンティティとその表象
第五章「網船会」に集まる小集団「社」「会」
一 参与観察、宗教活動、湖上民の小集団
二 神霊と廟会
三 太湖興 ほか
商品詳細
- 出版社名
- 京都大学学術出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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