長崎平戸の宗教地誌 キリシタン・カトリック・在来信仰
発売日:2024年3月
- ページ数
- 279p
- ISBN
- 978-4-7985-0370-7
- 著者情報
- 今里 悟之(イマザト サトシ)
1970年大阪府生まれ。2022年名古屋大学環境学研究科教授。専門分野、人文地理学、農山漁村研究
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商品説明
多様な信仰のかたちを地理学から解きほぐす。世界遺産登録で脚光を浴びる島々。神道や仏教、民俗宗教と「2つのキリスト教」が並存してきた多彩な信仰の在り方を、集落と人々の営みから照らし出す。
ユネスコの世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」には、九州北西部の島々が多数含まれている。これらの島々には長い間、「二つのキリスト教」が存在してきた。その島の一つが、長い歴史の中で世界と直接繋がり、日本史の表舞台にもたびたび登場してきた長崎県の平戸島である。
平戸島とその周辺地域には、在来の神道や仏教の諸宗派はもちろんのこと、かつての潜伏キリシタン、カトリック教会、修験道の山伏、琵琶法師の一流派、新興宗教系のシャーマンなど、実に魅力的で多種多様な宗教的要素が今日まで複雑に同居してきた。
本書では、この平戸地域の内外を俯瞰しながら、他方では個々の集落や人々にも着目し、一見すると極めて混沌とした、時に驚嘆せざるを得ないような宗教の在り方を地理学の立場から照らし出す。さらに、日本宗教の濃密な縮図とも言うべき平戸地域において、歴史の中で積み重なり、混じり合い、棲み分けてきた多彩な宗教の姿を、現在の集落と人々の営みから学ぶことを通じて、生活者の次元における日本宗教一般の理解を目指す。
本書は、著者の10年以上にわたるフィールドワークに基づくものであり、平戸城下町の成り立ちや海域世界における島嶼性など、様々な方面における示唆を含んでいる。
目次
口 絵
序 論
(1) 2つのキリスト教と平戸? ?歴史地理的背景
(2) キリシタンとカトリック? ?基本用語の整理
(3) 何を問題とするか? ?本書全体の構成
第1章 日本農村のキリシタン・カトリック・民俗宗教
?I?.研究史の検討
II.キリシタン集落の研究
(1) 実態理解と資料的価値
(2) 信仰の維持と地域社会
(3) キリシタン信仰の特質
III.カトリック集落の研究
(1) キリシタン研究からの発展
(2) 信仰の維持と移住
(3) 信仰受容と文化遺産化
IV.日本の民俗宗教
(1) 民俗宗教の構造
(2) 日本の宗教多元性
V.地誌学と宗教地理学
(1) 地誌学と地域区分
(2) 動態地誌の提唱
(3) 日本地誌の実例
(4) 宗教地理学と地域区分
VI.本書の視点
(1) 従来の研究の問題点
(2) 宗教地誌への展開
第2章 平戸におけるキリスト教の分布と伝播
?I?.地域全体の宗教の見取図
II.キリシタン信仰の根拠地
(1) 平戸城下
(2) 度島
(3) 生月島
III.キリシタンの分布集落
(1) 平戸市街周辺
(2) 西海岸一帯
(3) その他の集落
IV.周辺地域のカトリック信仰
(1) 黒島
(2) 生月島
(3) 田平地域
V.カトリックの分布集落
(1) 平戸市街周辺
(2) 市街から紐差まで
(3) 紐差周辺
(4) 紐差から南方
(5) その他の集落
VI.伝播経路と歴史的背景
(1) 16世紀のキリシタン
(2) 19世紀のカト ほか
商品詳細
- 出版社名
- 九州大学出版会
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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