里見岸雄の思想 国体・憲法・メシアニズム
発売日:2024年3月
- ページ数
- 231,4p
- ISBN
- 978-4-7710-3799-1
- 著者情報
- 林 尚之(ハヤシ ナオユキ)
1977年奈良県生まれ。2009年大阪府立大学大学院人間社会学研究科人間科学専攻博士後期課程修了、博士(人間科学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員を経て、現在、大阪公立大学現代システム科学研究科特任准教授、奈良県立大学客員教授
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商品説明
里見岸雄は、田中智学の日本国体学を発展させ、石原莞爾に多大な影響を与えた人物である。それにもかかわらず、里見の思想は戦後のアカデミアでは注目されてこなかった。本書は、国体・憲法・メシアニズムに着目し、その思想を掘り起こす試みである。社会主義を摂取した国体主義者か、はたまた国体を奪取した革命主義者か。右翼/左翼の枠を超えた里見の思想の核心に迫る。
瓦解する「近代」,その彼方へ
――「加速主義」的革命思想の一系譜
「大東亜戦争」を「最終戦争」の序曲とみて,「近代」の危機に応答しようとした国体論者・里見岸雄.その思考は,資本主義の終わりと人類の救済へと向かった.
里見岸雄は,田中智学の日本国体学を発展させ,石原莞爾に多大な影響を与えた人物である.それにもかかわらず,里見の思想は戦後のアカデミアでは注目されてこなかった.本書は,国体・憲法・メシアニズムに着目し,その思想を掘り起こす試みである.
社会主義を摂取した国体主義者か,はたまた国体を奪取した革命主義者か.右翼/左翼の枠を超えた里見の思想の核心に迫る.
目次
は じ め に
序 章 本研究の背景と課題
一 戦前日本における日蓮主義と理想世界の追求
二 里見岸雄の経歴
三 先行研究と課題
四 本書の構成と概要
第一章 日本国体学の継承と展開
一 問題の所在
二 田中智学の日本国体学
三 「賢王信仰」における天皇と救済
四 里見岸雄による田中の国体論の継承と克服
(一)日蓮主義の世俗化
(二)「生命弁証法」の創発
(三)「生命弁証法」と天皇信仰
(四)国体論的協同体主義思想と象徴天皇論
五 「賢王信仰」と世界最終戦争論
(一)里見岸雄の「賢王信仰」
(二)石原莞爾の「賢王信仰」と最終戦争論
小 括
第二章 「大東亜戦争」と「八紘一宇」の思想
一 問題の所在
二 「八紘一宇」思想と新たな世界秩序構想
(一)田中智学の「八紘一宇」思想
(二)里見岸雄の「八紘一宇」思想
三 王 道 論
(一)日本精神科学研究所の「王道」批判
(二)里見岸雄の王道論と「王道・皇道不同論」批判
(三)石原莞爾の王道論
小 括
第三章 日本憲法学の危機と国体憲法学
一 問題の所在
二 日本憲法学の危機と国体論
三 「統治権」「主権」をめぐる憲法学説の磁場
(一)穂積八束と上杉慎吉の「統治権」論
(二)美濃部達吉の「統治権」論
(三)佐々木惣一の「統治権」論
(四)里見岸雄の「統治権」論
四 国体規範論と憲法制定権力論
(一)里見岸雄の新体制批判と「皇道立憲主義」
(二)日本憲法学の国体規範論
五 美濃部憲法学と里見憲法学の異同
──「社会なるもの」をめぐって──
小 括
第四章 「近代の危機」と知性
一 問題の所在
二 蓑田胸喜・三井甲之の思想
──近代からの撤退戦としての「反知性主義」──
(一)美濃部批判にみられる「反 ほか
商品詳細
- 出版社名
- 晃洋書房
- サイズ
- 22cm
- フォーマット
- 単行本
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